開発者インタビュー INTERVIEW

WEAR

機能性を最大限引き出す開発技術や、
企業の顔となるデザインで
働く人のウエアを変える。

  • 開発担当

    白石 篤史 Atsushi Shiraishi

    01

    白石  篤史のインタビュー

  • 商品企画担当

    外処 一記 Kazuki Todokoro

    02

    外処  一記のインタビュー

相反する機能性の相乗効果を創り出し働く人のパフォーマンスを100から120へと上げていく

FROM 開発担当

相反する機能性の相乗効果を創り出し 働く人のパフォーマンスを 100から120へと上げていく

グローバルアパレルプロダクト本部
アパレル生産・開発部

白石 篤史

ワークウエアの開発担当。エアリージャケットではウエアラブル部分の設計に携わる。ゴルフなどのスポーツウエアの開発も経験しており、長年培われたミズノのスポーツテクノロジーの知見をワークウエア開発にも生かしている。


グローバルアパレルプロダクト本部 | アパレル生産・開発部 | 白石 篤史

Atsushi Shiraishi

エアリージャケットは、真夏の炎天下にさらされた工事現場や、熱がこもりやすい工場など、過酷な暑さのもとで働く方々のために開発しました。
エアリージャケットの大きな特長である「ファン」は、ウエア内部に風を送りこむ役割を担っています。人は扇風機などの風を涼しいと感じますが、それは皮膚表面上から常に出ている汗が空気によって乾き、気化することで熱を一緒に逃がしているからです。その現象をファンによって生じさせ、常に扇風機にあたっているような心地よさを生み出しています。

従来のファン付きジャケットの弱点として、ウエア内部にとどまった風によって“だるま”のようにふくらんでしまう点があります。
作業効率の低下だけではなく、事故の危険やクーリングの低下にもつながるため、風がスムーズに流れるための衣服構造にこだわりました。

ウエアが身体に接してしまうと風がうまく通り抜けられず、一方でゆとりを持たせすぎると風が逃げてしまいます。そこで、胸元部分のファスナーが自然と曲線を描くようなつくりにすることで、ウエアと身体の間にちょうどよい空間を生みだし、風が後ろから前へ、そして首元から衣服外へと抜けだすための「風の通り道」をつくることができました。

その一方で、ファンが送り込んだ風が裾部分から抜け出さないようにするため、身体へ密着させる必要がありますが、締めつけが強いと作業時の快適性が失われます。そこで裾部分には非常に柔らかく伸びるゴムを使用し、おなか付近の負担が少ない状態をキープしつつ風を逃さない設計にたどりつきました。

さらに、独自のテクノロジーを生かした「立体形状による動きやすさとフィット感」にもこだわっています。ミズノのワークウエアは皮膚解剖学による衣服設計やCG上での動作解析によって、人間の身体や動きにフィットする3D形状になっています。脇の部分のつくりが通常の衣服と異なっているのはそのためです。

涼しさと動きやすさというのは本来相反するものですが、ファンによる送風とそれをアシストするミズノ独自の構造によって、双方の強みをより引き上げたウエアを実現させることができました。

ワークアパレルで重要なのは、働く方にとっての「成果」を十分に発揮させることです。そのパフォーマンスのレベルを100に持っていくことは他のワークブランドにもできることだと思います。スポーツテクノロジーに長年向き合ってきたミズノは、そのパフォーマンスを100から120に伸ばすことを目指しています。ミズノにしかできない強みを生かしながら、これからも新しいワークウエアを作り続けたいです。
働く人の快適性をサポートする機能「ドライエアロフロー」&「テックシールド」

FROM 企画担当

働く人の快適性をサポートする機能 「ドライエアロフロー」& 「テックシールド」

ワークビジネス事業部

外処 一記

ホームセンターなどで販売する定番品と、企業の顔となる完全オリジナル品の企画両方を担当。市場のトレンドや業界の動きにアンテナを張りながら「ミズノにしかできないウエアづくり」を考え、各企業が抱える課題を解消できるウエアを提案している。


ワークビジネス事業部 | 事業企画部 | 外処  一記

Kazuki Todokoro

ミズノのワークウエアの大きな強みは、作業時もストレスなく動くことが出来る設計と、臭い対策による快適さにあります。。スポーツの動作解析によって生み出された「ダイナモーションフィット」と呼ばれるミズノ独自のウエア設計と、汗臭だけでなく加齢臭も中和無臭化する「ミズノデオドラント」を、多くの商品に搭載し、働く人の動きやすさ、快適さをサポートしています。

夏向けの代表的な機能素材の1つである「ドライエアロフロー」は、野球やゴルフなどのスポーツシーンはもちろん、働く現場のなかでも特に大量発汗する現場に対応した素材です。肌面に汗を残さない特殊な構造により、高い通気性を保つことができます。ファンの付いたエアリージャケットを併用すると気化熱効果がさらにあがり、長時間の作業も快適におこなえます。

一方で、秋冬向けの代表的な機能素材の1つに「テックシールド」があります。ウィンタースポーツやアウトドア向けのウエアでも使用しており、肌あたりの良いストレッチ素材と防風層を設けることで、着心地の良さと伸縮性を保ちながら高い防風性を実現しています。冷気も通しにくい構造のため、屋外での作業をしっかりサポートします。作業のなかで磨耗しやすい肩や肘、膝部分には生地を2枚重ねにして強度を高めています。ウエアの背面衿部分にある縦のラインは再起反射になっており、安全性を兼ね備えたワンポイントとして生きています。

120年の技術と共に新たなニーズへと挑み ワークウエアの常識を塗り替えていく

ワーク事業部では、現在約500社を超える企業様にオリジナルの制服を提供しています。たとえば電工メーカーや空港の清掃業、医療現場や役所関連、牧場など、多岐にわたる業種の会社様からご依頼をいただいています。なかでも印象的なのは、ある運送会社様からのご依頼です。「制服にスポーツの要素を取り入れたい」というご要望を受けたため、当時ではめずらしいハーフパンツスタイルをご提案しました。その後、ほかの運送会社様からも同様のご依頼が増え、「長ズボンが当たり前」とされていた業界のウエアイメージを良い意味で覆す結果となりました。

ワークウエア業界には、「綿100%の作業服がよい」とされる「綿神話」があります。綿は肌触りの良さや、強度に優れているという利点がある一方で、乾きが悪かったり、シワになりやすいといった短所もあります。ミズノのワークウエアでは、ワークウエア業界の利点と、120年培ってきたスポーツウエア由来のノウハウを融合させ、いいとこ取りをした素材を開発しつづけています。乾きやすくシワになりにくい、かつ確かな強度をもった機能性をさらに追究して、これまでの常識を塗り替えていきたいですね。