AHEADの05でも触れたが、ランニングシューズやランニングアパレルを始めとしたギアを実際に使用して、それを記事にするという手法で仕事をするようになってから10年以上が経過した。そのこともあって、2007年の11月からほぼ毎日走っている。走るからたくさん食べる、たくさん食べるから走りたくなるというポジティブなサイクルにより、途中大きなブランクもなく、現在まで走り続けることができた。当初5Km、現在は6Kmというそれほど長くない距離であること、走る時間をあえて決めず、1日24時間のどこかで走るという柔軟なスタンスもこれまで継続できた理由だろう。そして忘れてはならないのが、仕事柄最新モデルや注目シューズを一早く履いて走ることができるという点だ。フルマラソンの翌日や仕事が多忙で疲労が蓄積されているときなどは「今日は走るのをやめようかな?」と思うこともあるが、そんなときでも自分を「走りたい!!!」という気持ちにしてくれるのがニューギアの存在である。
各ブランドが毎シーズン発表する新機軸のテクノロジーは、「どんな走り心地なのだろうか?」「この機能の特徴を読者に伝えたい!」と思わせ、自分をランニングへと駆り立てる。最近でいえば7月に正式発表されたMIZUNO ENERZY搭載コレクションが代表的で、このテクノロジーは従来のミッドソール素材と比較して柔軟性と反発性を向上させたことが大きな特徴。MIZUNO ENERZY、MIZUO ENERZY LITE、MIZUNO ENERZY COREの3つの種類のマテリアルがラインアップされ、それぞれが異なった走行感を提供してくれる。今年の夏は梅雨明けが遅れて8月になるなど雨の日が多く、梅雨明け後は反対に猛暑日が続き、ランナーにとっては厳しい日々であったが、ウエーブライダー24、ウエーブデュエルネオ、ウエーブシャドウ4、ウエーブスカイ4、ウエーブリボルト、そしてTHE MIZUNO ENERZYといったMIZUNO ENERZYを採用したランニングシューズのおかげで毎日楽しく走ることができた。これからもほぼ毎日走り続けるであろう自分にとって、新しいランニングシューズのリリースやニューテクノロジーの発表は継続のための大きなモチベーションであることを再認識するとともに、同じように感じているランナーは決して少なくないだろうと思った。