「いつでも10㎞走れるコーディネートを心がけています」と語る牧野英明さん。彼の足元はいつもランニングシューズだ。ファッション業界を代表するスタイリッシュなランナーであり、各種メディアに頻繁に登場していることでも知られる。日本を代表するファッションカンパニーのひとつである株式会社ビームスに所属しており、社内の有志によるビームスランクラブの中心メンバーでもある。
そんな牧野さんは2018年の東京マラソンを2時間52分06秒で走り、見事サブ3を達成。翌年の同大会では2時間49分01秒まで記録を伸ばした。「中学、高校時代に陸上部で、800mを走っていたのですが、当時はあまり真剣に練習に臨むことができず、記録は2分00秒で、高校総体の栃木県予選で準決勝止まりでした」と語るが、「2008年の第2回東京マラソンに興味本位でエントリーしたことで、再び走るようになりました。練習では10㎞ちょっとしか走らなかったにもかかわらず4時間30分くらいで無事完走できたこともあって、そこからフルマラソンのハードルが一気に下がったと同時に、走ることの楽しさを感じられ、徐々にランニングにハマっていきました」という。そしてフイナムランニングなどで走るようになり、フルマラソンのベスト記録を聞かれるようになったのをきっかけにタイムも狙ってみようと思い、2016年の第10回東京マラソンを3時間09分台で完走。「サブ3が見えてきたなぁ」と思うようになったという。しかしながら板橋、さいたま、つくばといった大会で失敗してサブ3の達成はならず。前述のように2018年の東京マラソンで念願のサブ3を達成する。