スケートは人生。相乗効果をもたらす存在であり続けたい―後編

フィギュアスケート選手
宇野 昌磨 Shoma Uno(トヨタ自動車)

次のシーズンは『磨く』のではなく『挑戦』する

4種類の4回転ジャンプを駆使し、2019年の四大陸選手権優勝や全日本選手権4連覇など、男子トップフィギュアスケーターとして活躍する宇野昌磨選手。前編に続き、自身の演技にプラスのシナジーを生み出す要因として挙げたライバル選手の存在について聞きました。

「今を受け入れ、やりたいこと、やるべきことをやる」という考え方は、趣味やリフレッシュ法にまで徹底されています。
「リフレッシュや趣味という気持ちで取り組んでいることはありません。ゲームだってリフレッシュや趣味としてやっているつもりはなくて、スケートと同じぐらい真剣にプレーしているから、うまくいかないと腹が立ちます。気持ちをリフレッシュする効果はゼロですよ(笑)」
どんなことに取り組む時も常に一番上をめざすのが自分、と語る宇野選手にとって、フィギュアスケートはどんな存在なのでしょうか。
「人生そのものです。ライバルの存在が自分のモチベーションを高め、それがまたライバルの選手の刺激になれば、それこそ最高の相乗効果。そう考えると、今は最高の環境でスケートができています」
最後に2022年の目標をたずねると、掲げたのは『挑戦』という二文字。
「ここ2年ほど、いろいろなことがありました。結果が出なくて、自分のスケート人生について深く考えた時期もありました。そうやって考えた末に辿り着いたのが『楽しもう!』というシンプルな気持ち。試合に出場してトップとの差を痛感する中で、2021-2022年のシーズンは成長したいし、そのために挑戦したい。ここ数年は成長できる可能性があるのに、今あるものを磨こうとしていた。僕にとってスケートは人生そのもの。だからこそ、磨くのではなく新たな挑戦をすることで、今の自分を超えてさらに上をめざします」