世界に日本の強さを誇示し、日本のラグビーを盛り上げていく

ラグビープレーヤー
田中 史朗 Fumiaki Tanaka(キヤノンイーグルス)

敗戦をきっかけに、よりラグビーと真摯に向き合うように

2011年と2015年の2大会連続で世界最高峰の大会出場経験を持ち、現在もラグビー日本代表の中心選手として活躍するキヤノンイーグルスの田中史朗選手。海外チームでのプレーなど、世界トップレベルのラグビーを肌で感じてきた田中選手ですが、競技人生最大の壁は高校時代の敗戦経験だったといいます。
「やはり高校2年生の時の全国大会予選ですね。大学受験だった先輩の代わりに出場した試合で負けてしまい、全国大会出場を逃したんです。もちろん私ひとりのせいだけではないですが、負けず嫌いだったし、自分がもっとできていればチームは勝っていたんじゃないか、と考えていました。その結果『こんな嫌な思いをするならラグビーなんて辞めてしまおう』と思ったんです」
そんな田中選手に救いの手を差しのべたのは、全国大会出場のチャンスを逃して悔しいはずの先輩たちでした。
「引退した先輩がずっと教えに来てくれ、顔を合わせるたびに『お前たちの代は全国大会に出てくれよ』と応援してくれました。以来、それまでも真剣に練習していたつもりでしたが、自分を向上させるべくもっともっと真剣に練習に取り組むようになりました」
もうひとつ、田中選手がラグビーを諦められなかった理由がありました。それは両親の存在。
「実は、家業の農家を継ぐ予定だったところを『ラグビーをやらせてほしい』と無理矢理お願いして高校に進ませてもらったんです。厳しい父だったこともあり、簡単には『ラグビーを辞める』なんて言い出せなくて(笑)。まだラグビーを続けられているってことは、ラグビーをすることを許してくれた両親のおかげってことになるのかな(笑)」

子どもたちとラグビーをつなげるため、2019年を盛り上げたい

「自分自身が日本代表メンバーに選ばれるのは2015年のラグビー世界大会が最後だと思っていました。その後も代表に選んでもらえているのは、家族のサポートとファンの皆さんの応援のおかげ」と語る田中選手。試合や練習から離れたオフタイムもラグビーのことが頭から離れないといいます。
「試合後に選手同士で食事に行ったりしても、ほとんどラグビーの話ばかり。選手は熱い想いの持ち主ばかりですから。負けた試合のあとに後輩たちと飲みに行ってみんなで泣いたことも。あぁ、この話はちょっと恥ずかしいなぁ(笑)」
試合間隔が短い時は、あえて自宅には帰らずにクラブハウスで過ごすことも多いそう。
「自分はオンとオフがリンクしている分、一度スイッチが切れると入れ直すのが少し大変なんです。やはり家族と過ごすと完全にオフタイムのモードになってリラックスしてしまいますから」
さらに、2児の父でもある田中選手らしく「これからは日本中の子どもたちにラグビーを見て知ってもらう取り組みにも力を入れたい」と、その目は未来も見据えている。
「2019年のラグビー世界大会は、日本代表としてベスト8進出をめざします。加えて、日本での大会を見に来る世界中のラグビーファンに楽しんでもらえるよう、ホスト国の選手としてできる限りのお手伝いをしたい。そうして生まれた世間の盛り上がりによって、子どもたちがラグビーを知り、好きになってくれると本当に嬉しいです」

REACH BEYOND TIME

読書の時間

海外での孤独を癒やしてくれた

海外でプレーするようになってから増えたのが読書の時間。英語を上手に話せなかったこともあり、日本にいる時よりも一人になる時間が多かったそう。誰とも話せず、どうしようと考えた時に思いついたのが読書。以来、海外在住時はもちろん日本に戻ってからも移動時間などが読書の時間に。お気に入りは、湊かなえさんと山田悠介さん。「感動的な結末でリラックスした気持ちになる」と田中選手。

田中史朗選手使用シューズ

レビュラ3 RG PRO SI

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