不調でも練習をがんばれた自信が、さらなる成長への原動力になった

競泳選手
大橋 悠依 Yui Ohashi(イトマン東進)

原因不明の不調から得た「泳ぐ楽しさ」

200mと400mの女子個人メドレーで日本記録を持ち、2018年のパンパシフィック水泳選手権では200mと400mの両種目金メダル、2019年の世界選手権では400mで銅メダルを獲得するなど、めざましい活躍を続ける大橋悠依選手。大学2年生の時に見舞われた謎の不調は、競技生活に影響を与える大きな壁となったそうです。
「最終的には貧血が原因だったのですが、当時は半年間ぐらい原因がわからない不調が続いていました。日本選手権最下位やインカレ予選落ちなど、かつてないほど結果が出ない上に、思い通りに泳げなくて…。練習でもいつもより疲れるし、いつもより息が上がるしタイムも遅い。自分自身でも原因が思いつかず、挙げ句の果てには『私の力が落ちた?』とまで思い詰めていました」
原因が貧血と判明した後は、薬を飲むことで回復に向かっていったそうです。結果的に原因不明の不調と考えていた時でも、手を抜かずに全力で練習に取り組んでいたことが、復調や成長への原動力になったといいます。
「それまで心の底から水泳が楽しいと思ったことがなかった。嫌いな練習を少なくしても何となく勝てていたせいか、ずっと自信が持てなかったんです。でも調子が戻ってくると、普通に練習して泳げるのが楽しくて。貧血のおかげで泳ぐ楽しさや幸せを初めて実感し、同時に練習もがんばれるようになってやればやるほど自信がつきました」
4種目を練習する個人メドレーは、飽き性な自分には合っていると語る大橋選手。
「不調の時、同学年の仲間が活躍する姿に気持ちが昂ぶりました。結果を出そうと練習にも集中するようになりましたし、目標の大会から逆算してトレーニングに取り組むことができるようになりました。これからも、トレーニングに励もうと思います」