家族の献身的な支えを力に変え、一流選手への階段を駆け上がった

ハンドボールプレーヤー
ミケル・ハンセン Mikkel Hansen(パリ・サンジェルマン・ハンドボール)

良い時も悪い時も変わらぬ家族の支え、それが最大の原動力

デンマークが発祥とされ、ヨーロッパを中心に人気を博しているスポーツのひとつ、ハンドボール。ミケル・ハンセン選手は、2016年のリオでデンマーク代表として優勝を経験しているほか、2011年、2015年、2018年の三度、国際ハンドボール連盟の年間最優秀選手に選出されている世界トップレベルのハンドボール選手。196cmの長身から放たれる世界最速レベルのシュートを武器とし、現代ハンドボール史上最高のポイントゲッターの一人と称されています。デンマークで国民的人気を誇るミケル・ハンセン選手にとって、ハンドボールプレーヤーとして最大の壁は10代の頃に負ったケガだそうです。
「確か、ワールドチャンピオンシップのジュニア大会だったと思います。大きなケガで試合にも出られない日が続きました。当時は、最高の自己表現ができる試合という場に、ケガのせいで出たくても出られない自分にがっかりしていたのを覚えています。でも、『ハンドボールができない』という辛い時間をジュニア選手時代という早い時期に経験し、乗り越えられたことは、長い選手人生を考えればラッキーだったのかもしれません」
大きなケガを乗り越え、一流選手への階段を駆け上がっていくことができたのは、家族の存在があったからだといいます。
「コートの外では、家族が献身的に支えてくれました。家族の愛情があれば、どんな高い壁も乗り越えられると知ることができました。良い時も悪い時も、変わらずそばにいて支えてくれる家族の存在は、今も昔も一番の原動力なんです」

ベストの状態で2020年の東京を迎え、再び優勝する

ケガや辛いことがあった時も、ハンドボールを諦めようと考えたことはない、と語るミケル・ハンセン選手。
「同じチームのメンバーとして一緒にプレーすれば、誰とでも仲良くなれるし、いろいろな人と出会うことができる。こんなに楽しいスポーツ、自分から諦めるなんてあり得ないですよ(笑)」
そこで、ハンドボールというスポーツの魅力をミケル・ハンセン選手に聞いた。
「動きや接触の激しさに目がいきがちですが、実は非常に高度な戦術レベルが求められるスポーツなんです。コート上にいる7人の選手の動きや役割、ボール運びもかなり複雑。選手同士が緻密な動きを連携させながらひとつの得点を狙います。
だからこそひとつのプレーの精度を上げるために何度も練習したり、アプローチの方法を試行錯誤することが楽しいんです。ハンドボール選手は常に頭を使ってプレーしているんですよ」
今後の目標について聞くと、2020年はさまざまなイベントがあるといいます。
「チャンピオンズリーグや欧州選手権など、2020年は多くの大会があります。もちろん東京も大きな目標のひとつ。前回のリオで優勝できたので、今回もディフェンディングチャンピオンとして強豪国を迎え撃ち、ぜひ優勝したいですね。そのためには、まず自分自身がケガなくベストな状態を維持することが重要。その上で、しっかりと結果を残したいと思っています」