アーティストとアスリートの“二刀流”で、進化し続ける自分を表現する

Sonar Pocket
eyeron

ファンの支えが、プラス思考をもたらした

名古屋出身の3人組アーティスト「Sonar Pocket」のボーカルを務めるeyeron(アイロン)さん。本質から目をそらさない言葉で多くのファンを魅了する彼も、メジャーデビュー直後は大きな壁が立ちはだかったといいます。
「Sonar Pocketは、デビューから3年間ぐらいずっと“ブレイクしそうなアーティスト”として期待されていました。でも、全然ブレイクしなくて(笑)。そんな中でもデビュー直後からシングル5枚、アルバム1枚をリリースできていたのですが、アルバム発売後は8カ月ほどリリースが止まったんです。かつてない間隔に『俺たちもう終わりかな』なんて思ったり…。今でこそ笑い話ですけどね(笑)」
周囲の期待に応えられず、しかも曲がリリースできないという苦しい時期を乗り越えられたのは、ファンの存在があったから。
「リリースがなくてもブログやSNSを見てコメントしてくれ、ライブでは目の前で応援してくれる。そんなファンの皆さんの姿に、応援してくれる人がいるから音楽活動ができている事実に改めて気づかされたんです。自分たちのためじゃなく、応援してくれる人のために活動しようという気持ちが一番になりました」
今振り返ると、ポジティブ思考になれたのも大きかった、とeyeronさん。
「デビュー直後は悩んでいました。でもリリースできない8カ月間を経て、“考える”ようになった。“悩む”はネガティブ思考ですが、“考える”はポジティブ思考。似ているようで全然違う。この考え方の変化も、ファンの皆さんが気づかせてくれたことです」

ランニングで新しい自分や世界に出会える

心に寄り添う真っ直ぐな言葉を届け続けるeyeronさん。2017年に開催された第7回大阪マラソンでは、アーティスト史上最速タイムとなる自己ベストの2時間43分45秒でゴールしました。
「自分の中でランニングと音楽はつながっています。マラソンのタイムを縮めるためのトレーニングはとても苦しい。でも苦しさを乗り越えるほどに、自分の歌や言葉は本物に近づいていると感じています」
タイムを短縮するたびに、新しい自分、新しい世界に出会えているという彼も、ライブ前は「毎回死ぬほど緊張します(笑)」といいます。
「音楽って“音を楽しむ”と書きますが、楽しいばかりじゃない。多くのアーティストが、決死の覚悟を胸に膨大な準備時間を費やしてその場に立っています。でも、自分はマラソンという究極の戦いを乗り越えているから、ステージ上ではどのアーティストにも負けない自信はあります」
アーティストとアスリートという自己表現の“二刀流”で、自分の表現をより多くの人に伝えていくのが今後の目標。
「表現の“二刀流”以外にも、プロフェッショナルなアスリートと話すことで見えてくる言葉があったり、アスリートが練習する音を録音させてもらって、その音を曲に生かしたり。そんな“アスリート×アーティスト”のコラボにも取り組んでみたい。もしそんなことができたら、音楽もランも一生懸命な自分だけの答えが出せるんじゃないかと思っています」
もちろん記録への挑戦も忘れません。
「今の目標は2時間30分を切ることですね。2時間30分を切るアーティストは世界中でも唯一無二でしょう。この記録は自分の手が届く範囲のところにあるから、あくまで目標です。手が届かないところにある“夢”とは違いますからね(笑)」

REACH BEYOND ITEM

ウエーブエンペラー2

このシューズが2時間45分を切らせてくれた

2017年の第7回大阪マラソンで自己ベストを記録したときに履いていたシューズ。ミズノのスタッフに「2時間45分を切りたい」と言った時に薦められたのがウエーブエンペラーだったそう。履いた時のフィット感で、細部まで作り込まれていることが一瞬でわかった、とeyeronさん。現在は、大事なレースやトレーニングでも後継モデルのウエーブエンペラー3を履くほどエンペラーシリーズに魅せられています。