INTERVIEW原動力インタビュー

厳しい練習の原動力は強さの向こう側にある風景への渇望

バドミントン

松友 美佐紀(日本ユニシス)

逆立ちしても勝てないぐらいの時から勝ちたいと思い続けてきました。なのにその選手たちが引退していなくなってしまった。心に大きな穴が空いたような気持ちになりました。

2016年のリオにおいて、バドミントン女子ダブルスで髙橋礼華選手との「タカマツペア」で金メダルを獲得した松友美佐紀選手。自身の競技人生における最大の壁は、沸きに沸いたリオの後に立ちはだかっていたといいます。

「リオの後はなかなか勝てない時期が続きました。でも、勝てないことが壁じゃないんです。それ以上に『世界のトップ選手と戦えるようになりたい』と思いながらプレーしていた頃に憧れていたトップ選手たちが、リオを機に引退してしまったことで生じた心の穴の方が自分には高い壁だったんです」

世界転戦をはじめた当初、まったく世界のトップ選手に歯が立たなかった松友選手。

「逆立ちしても勝てないぐらいの時から、勝ちたいと思い続けてきました。その想いがあったから、彼女たちと互角に戦えるようになったり、リオで優勝できるところまで成長できた。なのに、その選手たちがリオを機に引退して、ツアーからいなくなってしまった。憧れた目標とする選手たちと試合ができなくなったことで、心に大きな穴が空いたような気持ちになりました」

そんな松友選手を再び前に進ませたのはその憧れの選手からのひと言でした。

「勝てていない時に、引退した選手に相談したんです。『勝てない。あなたが現役の時にこんな状況になったら、何が原因と考えていたの?』と聞くと、『まず練習不足じゃないかと考えたわ』という答えが。あれほど強かった選手でも練習不足を心配するのか…強くなるには本当に練習しかないんだな、と実感しましたね」

その話を聞いて、何となく自分の中の何かが整理できた、と松友選手。

「自分たちが目標にしていた憧れの選手は、引退しても消えていなくなるわけじゃない。むしろ憧れの選手たちが勝ち続けることで見ていた風景を見てみたい、感覚を味わってみたいと思うようになりました。そのためには、ひたすら練習して土台となる技術を築き、土台の上に自分らしさを上積みし続けたいと思います」

#powertoperform

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