ファッションスタイリスト
吉野 誠

1977年千葉県出身。服飾専門学校を卒業後、アシスタント時代を経てスタイリストとして独立。男性タレントのほか、メンズファッションを中心にスタイリングを手掛ける。雑誌「LEON」(主婦と生活社)、ゴルフ誌「EVEN」(枻出版)などをはじめ、カタログやwebなど幅広い分野で活躍している。

ゴルフ歴: 4年

ベストスコア: 79
お気に入りのゴルフ場: 鳴沢ゴルフ倶楽部

PHOTO_Kazuhiro Fukumoto(MAETTICO)
TEXT & EDIT_Mayuko Hamaguchi(SEASTARS Inc.)

CHAPTER

01

華やかなイメージとは異なる
辛い現実に耐えるアシスタント時代

ひと目でファッション関係者だとわかる、スタイリッシュでオシャレな風貌で撮影に登場した今回の主役は、雑誌やカタログからタレントまで、メディア全般で幅広く活躍している人気スタイリストの吉野さん。スタイリストというお仕事に携わったきっかけとは?

「もともと中学の頃から服が大好きで、雑誌を買い漁っては隅から隅まで読み込む少年時代でした。当時の人気スタースタイリストなどを見て、スタイリストという職業に憧れを抱き、どうしてもなりたくて将来を考え、服飾系の専門学校に進学しました。学校でも100人中90人がなりたがる、華やかな花形職業。でも実際にはいつまで経ってもデビューできずアシスタント時代が長い場合もあるし、昼夜問わず拘束時間も長いし、時給換算すると悲惨でしかない本当に地味で辛い過酷な職業ですから、本当に心底服が好きじゃないとできない仕事。世間が思っているカッコいいイメージとは真逆でした。

無事に卒業し学校の紹介で、ティーン誌などで活躍する女性スタイリストのアシスタントとして働きました。当時の僕は坊主頭で、場違いな109にリースに行ったり、本当に辛くて。半年で辞めることになり挫折。それから1~2年は飲食店でシェフをやっていましたが、繊研新聞は欠かさずに読んでいて、服好きは健在でどこかで夢は諦めていなかった」 

スタイリストになるという夢を実現する途中で、一旦は断念した吉野さん。しかし、ある日突然に転機が訪れる。
「24歳くらいの時に、やっぱりどうしても服関係に戻りたくて。セレクトショップの求人募集があったので応募しようとしたタイミングで、アシスタントをしていた時に交流のあったロケバスさんが、“有名男性スタイリストがアシスタントを募集しているよ”って連絡をくれたんです。何かの縁をすごく感じて、もう1度やってみようと思い立ちアシスタント入りしました。まる2年経験してから、26~7歳で一人前としてスタイリストデビューを果たしました」

CHAPTER

02

常に脳内が休まる事のない
スタイリストという仕事

スタイリストというと、華やかでカッコよくて憧れの職業として、派手に見られがちだと語る吉野さん。実際どんなお仕事なのでしょうか?

「撮影で芸能人やモデルに会えたり、パーティに行ったり、華やかな世界を羨ましがられることが多い職業ですが、じつは最高に地味な仕事。アパレルやブランドのプレスルームに分刻みでアポし、自走でリースに走りまわり、撮影予定の何倍もの服や小物を借りてきて、編集部や自宅で、寝ずにコーディネートをひたすら組む。撮影の準備はアイロン掛けや靴の底張り、丈詰め、クレジットの値段書き、伝票の整理、撮影中は搬入搬出から着付け、撮影後の返却作業、クレジットの打ち込みなど、数え上げたらキリがない面倒くさい作業の連続。締切日に日々追われながら、脳内は常に仕事のことばかりです。それこそ若い頃は、徹夜も覚悟し真夜中作業が多かったのですが、最近は夜9時10時くらいには終わり!と切替えて、スイッチをオフにするようになったかな。長年やっていても、リース最終日が一番キライ。服が足りているかな、イメージしているものが作れるかな、と不安に襲われます。いまはアシスタントもいないから、完全にひとりでこなしていて。見えている、見せている部分は最高に華やか、あとはすべて裏方。同じ業界の仲間たちが一番なりたくない職業といわれる仕事ですね(笑)。でもスタイリストというこの仕事は本当に楽しくて、なれてよかったと心から思える。自分が担当したページを、“あのページよかったね”、“すごく売れたよ”、”反響がすごかったよ“なんて評価されると、やりがいと充実感で満たされるし、日本でスタイリストを第一線でやれているひとが、何人いるのかと考えると、スタイリストをやっていることに意味を感じますね」

タダモノならぬオシャレなオーラを漂わせている、本日の私服コーディネートのこだわりとは?

「今日はジャケットからパンツまで、全身を黒と濃いネイビーのワントーンで統一してみました。全体的にはサイジングが一番キモになってくるのですが、コーディネートの成功のカギはサイズ感がかなりのウェイトを占めています。ジャストなのか、意志を持っての大きめとか。どんなに高級なスーツを着ていても、サイズがあっていないとカッコ悪い。服をたくさん見ている僕でも試着は必ずするし、試着は必ずした方がいい。ゴルフウエアも同じ考えや感覚で選んでいます。パンツやショーパンの丈感もとても大事な要素。裾がたるんでいたりするとイマイチだったりしますよね。サイズを変えるだけで、劇的にオシャレに見える近道です」

CHAPTER

03

愛車は僕にとって
日常のベストパートナー

365日、ほぼ毎日のライフスタイルに車は欠かせないという吉野さん。

「リースに、撮影に、ゴルフに、車なしでは生きていけない!年間25,000kmは走っているので、車で長い時間を過ごしているもはや生活空間ですね。大きめの外国産SUVの後部にラックを入れ、リースしてきた大量の服を積み込み運んだり、オフの日は4本キャディバッグが詰めるのでかなり重宝しています。仕事柄、収納力が絶対条件でこの車を選びましたね。音楽をかけてリラックスするときもあるけれど、シーンと無音で乗ることも多い。ロケに向かうときとか、無心になって朝のパキッとした空気感を感じるのも、好きな時間のひとつですね」

少しの暇さえできれば、ゴルフにショッピングに車を飛ばす。吉野さんのオンオフを支える頼もしい相棒だ。

CHAPTER

04

コミュニケーションは
飲みの1回よりゴルフの1回

20代からゴルフに興味があったという吉野さんが、ゴルフを始めたきっかけや魅力とは?

「スポーツは部活で野球やサッカー、高校を卒業しスノボーにハマったりしてきたんですが、ゴルフもやりたかったスポーツのひとつ。でもゴルフって車が必要だし、お金がかかりそうだし、若い頃の僕には少し遠い存在だったし、周りの友達でやっているひとがいなかった。ゴルフにはビジネスツールを感じていたのと、普段会えないひとと出会えたり仲良くなれると思い、4~5年前に愛車を手に入れたタイミングでゴルフを始めることに。打ちっぱなし練習に行って上手いゴルファーに教わったり、YouTubeを観て理論やフォームの研究を繰り返し、ラウンドデビューしました。ラウンドする仲間はだいたい仕事関係ばかり。雑誌の編集さん、ロケバスさん、モデルなどと楽しく情報交換する場になっていますね。ゴルフをするようになって、普段仕事では関わりのない女性誌編集長と親しくなり、ゴルフにもよく誘われるように。仕事からではなくゴルフで知り合ったからこそフラットな関係が築けるのも、ゴルフのいいところ。ナイスショットとか楽しいことを共有できる時間が長いから、“飲みの1回よりゴルフの1回”とはよく言ったもので、本当にそう。一気に関係性の距離が縮まるのがいいですよね。ゴルフに行くとリフレッシュするし、いつも仕事でパツパツの脳内もクリアに!コンペも多いのですが、基本的に人見知りなので内心はいつもドキドキ。だけど大好きなゴルフだからこそ、だいぶ克服できている気がします」

吉野さんの人見知りな性格をも、上手に変えてくれるゴルフ。今後の目標などがあるという。

「ゴルフを始めたときに、“スタイリスト界で一番ゴルフが上手くなりたい!”と高い目標を設定しました(笑)。いま少し近づけているかなと思うけど、まだまだ。一昨年ベストが出たのですが、やっぱりベストを出すより、アベレージを上げてスコアアップしたいです。今後試合にも出てみたいなと思い始めていて、競技ゴルファーを目指してみたい。いきなり陸上選手は無理だけど、頑張れば上を目指せるできなくはないスポーツだから、挑戦してみたい。厳密なルールなど、まだちゃんと勉強しなきゃいけないし、知らないゴルフがいっぱいある。また深く知ることで、ゴルフへの向き合い方や考え方も変わりそうで、新しい世界が見えるんじゃないかなと期待しています」

CHAPTER

05

悪目立ちしない
没個性なコスプレを楽しむ

職業柄、けっこう沢山ゴルフウエアも買っているという吉野さん。審美眼を活かした今っぽいゴルフコーディネートのポイントとは?

「ゴルフブランドに限らず、服ブランドをゴルフに着こなすことも多いかな。柄は着ないし、色が効いたのは好きだったり、と自分なりのこだわりはあります。没個性のものは選びたくない主義なので、ひとと同じコーデでかぶってしまうのだけは避けたい!なにかひとひねり、オリジナルなアレンジを加えたいですね。全身ワントーンスタイルが好きで、じつは簡単にオシャレに見えやすく意図も感じるテクニックなのでオススメです。キャップからシューズまでオールホワイトにして、テーマをウィンブルドンとかにしたり、シンプルだけど逆に誰もいないから、スタイリング目立つ差が付く着こなしに。目立とうとすると派手にしがちですが、悪目立ちするとカッコ悪い。

ゴルフはコスプレ的と捉えて、いつも着ないものを着て、その違和感を楽しむのも手です。ビギナーのころは、ゴルフポロをきちんとルール通りにインして着るのも、なんかカッコ悪い気がしてイヤだった。でも最近はゴルフをすればするほど、ゴルフに適した機能性があることに重要性を感じるように。オシャレであっても、いかに快適かということも大事だから。ほどよくファッション性のあるスポーツブランドを取り入れるのが、スコアアップにも関係してくる気がします」

コーディネートは足元も重要だと語る吉野さん。シューズありきのゴルフスタイルの正解は?

「今日は、足元に赤の差し色を考え、モダンスポーティなクラシックをイメージしました。シックで上品なベージュポロ、白のハーフパンツに真っ白なハットを投入。全体を優しいニュアンスカラーで繋げた、カジュアルだけど大人っぽいシンプルさがあるクラシックなデイリーウエアに、スポーティな赤をプラス。足元を茶のレザーサンダルに替えたら、街にも行けるテンションに。スポーティな足元には、あえてスポーティではないデイリーなコーディネートを合わせると、大人っぽく上手にはずすスタイルが完成します。逆にもっとスポーティにするなら、黒ポロ×黒パンツに足元赤がオススメ。色数を絞って靴のカラーを効かせる、ワントーン×アクセントテクで、上級者見えするスタイリングに。白シューズなら、ふつうの白スニーカーとして捉えると失敗しません。アメカジなどカジュアル寄りにするのが合うんじゃないかな。ゴルフウエアのコーディネートは、靴決めから入らずに、全体のコーディネートを決めてから最後にシューズをプラスすると上手くいきます。だからシューズはできれば1足ではなく、カラーと白など2色あると便利。コーディネートの幅がうんと広がりますよ」

CHAPTER

06

ファッション性よりも
足に寄り添う一足を

ミズノは“本気ゴルファーの証”と位置付けているという吉野さんだが WAVE CADENCEはお眼鏡に叶うのだろうか。

「打ったときの打感と距離が両立する感覚が気持ちよくて、使っているアイアンセットはミズノ。年に3~4回ギアを買い替え何度か浮気はしたけれど、やっぱりよくてしっくりくるので戻りましたね。だから僕の中のミズノのイメージは、絶大なる信頼感と安心感があるので、このシューズにも期待感が高まります。とにかく履いてみた感想は、このシューズは軽くて返りがよくて歩きやすい!中のインナーのクッション性と肉厚さがほどよく足をホールドしてくれて心地よい。固いと血が止まりそうとかが気になるけれど、これならソフトで長時間履いても疲れないですね。生活の中でゴルフが唯一のスポーツだから、カートは乗らず歩くようにしているので、シューズは快適じゃないと一日が辛いものに…。いつもはスニーカーのひもタイプを愛用していますが、このBoaタイプは着脱の締め付けがとっても楽でいいですね!シューズとソックスの相性も大事なポイント。ハーフパンツのときは、くるぶしまであるソックスでバランスよく着こなすのが洒落てます。どんなにオシャレだったとしても、足にフィットしないシューズなら意味がない。そこはやっぱり見た目もクオリティもクリアした、ゴルフのパフォーマンスを最大限引き上げてくれるシューズを優先させたい。そんな願いに応えてくれる一足です」

SPECIAL THANKS

KOSHIGAYA GOLF CLUB

WAVE CADENCE Boa

WAVE CADENCE Boa

オープン価格
カラー レッド×ホワイト
サイズ 24.5~27.0cm、28.0cm、29.0cm

※普段履きでのご使用はできませんのでご注意願います。

URL: http://www.mizunoshop.net/f/pn-51GM1870

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