amadana株式会社 代表取締役社長
熊本 浩志

1975年宮崎県出身。大学卒業後、家電大手『東芝』へ入社。2002年に退社後、『株式会社リアル・フリート』(現・『amadana株式会社』)を立ち上げる。家電ブランドの『amadana』から総合クリエイティブ商社として、グループ会社含めて4社を展開し、国内外を問わず、多岐に渡りクリエイティブな活動を行っている。社会人軟式野球クラブチーム『東京バンバータ』の代表兼監督の顔も持つ。

ゴルフ歴: 19年
ベストスコア: 78
お気に入りのゴルフ場: 宮崎カントリークラブ

PHOTO_Kazuhiro Fukumoto(MAETTICO)
TEXT & EDIT_Mayuko Hamaguchi(SEASTARS Inc.)

CHAPTER

01

同じ周波数のひとと
新たなるいいモノを作りたい

『amadana』CEO、『アマダナ総合研究所』代表取締役社長、『AmadanaMusic』CCO、『東京バンバータ』代表兼監督。いったい何通りの肩書を持っているのだろうか。いくつもの顔を器用に楽しそうにこなす熊本さんのお仕事とは?

「今から16年前に家電をデザインするという新しいコトを起こし、デザイン家電という言葉ができたように、モノを作ってその先に現象とか、カテゴリーや文化みたいなものを創るのが我々の仕事です。それが結果的にはブランドという資産に変わっていきます。現在はそのノウハウを活かして、総合クリエイティブ商社というカタチで様々な業種・業態の仕事をやっています。ジャンルで言えば、家電に留まらず、音楽業界、食や飲料、スポーツからエンターテインメント、業態で言えば、メーカーとの新規事業開発から、流通のプライベートブランドの立ち上げなど幅広く手掛けていて、たくさんのプロジェクトが進行しています。そもそも、昔から一番最初にやりたい性分で(笑)、ゼロからないモノを新たに作るのが好き。モノに執着がないし、こだわりがあるようで実はないんです。身の回りで起こるコトは何でも面白いと思ってしまうし、いま会ったひとが縁だと感じるタイプ。モノは手段であって、新たにモノを作って終わりではなく、その裏にブランディングをきちんと築き上げてプロダクトをシンボリック化させて、ずっといろんな形にして広げていくことを考えています。

あとはひとが集まるコミュニティをどう作るかを常に考えている。僕は学生時代からずっと野球をしているのですが、野球って遊んでいるようで、実はビジネスに繋がっているところもあって奥深いんです。熱狂するひとがいる=ひとが集まるという“コト”を起こせば、ビジネスになって、気付いたらブランドになって…と連鎖する。いまは楽しくやっているひとがビジネスを上手くやれる時代だし、いいブランドはひとが作っていくもの。時代の空気で色々と流れが変わっていくのが早いから、時間が経つと生まれた背景を知らないひとが守りに入る。ルールを決めて運用したりすると、どうしてもつまらなくなってしまうんです。楽しいことをして集まるひとたちが、いい空気でいいモノやコトを作っていく、そんな時代だなと思っています。いいモノやサービスを作っても知られないと売れないし、コアな情報でも世界の同じ周波数を持ったひとにリーチできてしまう時代。好きでしょうがないひとが作らないと、些細なことだけど共感がなければ、いいモノは絶対にできない。だからできる限り同じ感覚を共有できる、好きなひととだけ仕事をしたい。“いつも楽しそうでいいね”ってよく言われるけれど、ブレない感覚があるからこそ、同じような空気のひとが寄ってきて、いいモノを作り出すことに繋がっているんじゃないかなと思っています」

amadana
http://www.amadana.com/

CHAPTER

02

真逆の発想で得た
ターニングポイント

大学時代、厳しい野球部に所属しながら、趣味のDJ活動をしていた熊本さん。DJに関して野球関係者に怒られた時があったという。

「怒られた時に、真面目に野球だけをしすぎると潰れてしまう!と逆のことを思って、“遊びこそ緻密にやり、野球(仕事)は遊び感覚でやる”ということが、自分のスタンスに合っていると気が付いた。野球ってストイックにやりすぎると全然上手くいかなくて。この発想で“野球は遊び!”と考えて肩の力を抜いてリラックスすると途端に打てるようになった。逆に遊びのDJこそ、本気に真面目に取り組むと、野球もDJも両方がバランスよく上手く運ぶようになり、別の人間になったかのように生まれ変わったんです。この考え方はビジネスにも当てはまって、いつでもマインドをこの軸に切り替えるように心掛けたら上手くいくようになった。これをきっかけに自分のスタイルやキャラが確立するように。まさに逆転の発想で、両サイドわかるから物事を俯瞰して見られるようになった。対極にある野球とDJに接していたからこそ、客観的に見えた世界だったのかも。朝5時までクラブでDJして、6時にはグランドで朝練、みたいな野球のキャプテン時代に得た考え方こそが、僕のターニングポイントになっていますね」仕事には遊び心を持って接し、遊びこそ本気を出す。忙しくたくさんの顔をこなす熊本さんのマインドの原点は、学生時代に形成されたようだ。

CHAPTER

03

理論から追求していく先に
ゴルフと野球が繋がった

ベストスコアは78の熊本さんのゴルフとの付き合い方とは?

「親父がゴルフをしていた影響で、幼少の頃から打ちっぱなしに付き合っていたのが、ゴルフに触れたきっかけですね。電気屋に生まれたことが自分のルーツで、80年代のいい時代のハード、ソフトすべてがあった。当時の店長がブレイクダンスのチャンピオンで、映像、音楽、ファッション、いろんなことを教えてもらい、僕は坊主頭のマセガキでギャップのある野球少年でした。小さい頃からバッティングセンターに父親とよく通い、ゴルフ練習場が併設していたので、両方に寄ることが多かった。大学時代はゴルフ部と一緒に練習させてもらって、下級生のうちは顧問によくゴルフ部へスカウトされるほどだったんですよ。『東芝』に入社し1年目は福岡勤務で、その頃から先輩に連れられてちょこちょこラウンドするように。その後、東京勤務になったら忙しくて、一切ゴルフはやらなくなった時期もあったのですが、独立して『amadana』を立ち上げた頃に、ゴルフも本格的に復活することになりハマりましたね。まず独自に研究してスイング理論から入りました。理屈が理解できていないと体が動かないタイプなので、理論から深めていくと1番効率がよかった。コーチをつけて1から学ぶ内に、自分が野球の現役時代に打てなかった理由までわかってしまって(笑)。ゴルフって止まったボールを打つから、野球の理論よりちゃんとしていて、ゴルフのスイング理論を理解すると、野球のスイングにも当てはまってしまうんですよ。それが面白くて!野球の監督になって選手たちに教えるのにも、共通の軸があったりするのですごく役立ちました」
思いがけないスイング理論の気付きが、ゴルフだけでなく野球の成長へと導いてくれたようだ。

CHAPTER

04

ラウンドでこそ生まれる
いい話と深い人間関係

野球の練習や試合の合間に、ウエッジを出して野球のユニフォームのままゴルフ練習をすることもあるという、自由なゴルフスタイルをラフに楽しむ熊本さん。

「いつもバットを振っているからか、ドライバーもしっかり振れるし、ショートゲームも苦手意識は全くなくて。年間のラウンドの約半分は、宮崎ですることが多いですね。出身地だし、気候がいいし、何よりゴルフ仲間たちが宮崎に行きたがるので、連れて行くことも多い。あとは仕事関係の人と各地でラウンドします。僕は仕事とプライベートの境界線があまりないので、ラウンドをしながら仕事の話になることも。ゴルフ中の何気ない仕事の雑談って、いい話が生まれたりするから、ゴルフってすごく楽しいコミュニケーションツールだなと思いますね。ベタだけどゴルフをするとそのひと自体をよく知れる。性格や話し方、間合いやビジネス感覚、食事の仕方、お酒、ファッションまで、名刺交換だけではわからない気付きや要素が、1日ですべてわかってしまう。会議室では1日かかっても絶対に辿り着けない、深い関係性の構築や実りある話し合いが、ゴルフのラウンド1回で叶ってしまう。実は偉い方だったりしても、先入観を持たずにフランクに仲良くなれるし、ニュートラルな立場でいられるのもいいですよね。野球仲間たちと『バンバータカップ』をもう5回ほど主催していますが、野球界にもゴルファーは多く、いろんなひとたちを巻き込んでゴルフを楽しんでいます」

CHAPTER

05

幅広く新しいモノを知ることで
ビジネスにも活かす

新製品などはすぐに試してみたいタイプだと語る、熊本さんのゴルフシューズへのこだわりを伺ってみた。

「野球少年だったので、学生時代からお馴染みブランドだった『ミズノ』。さすがに質実剛健なブランドだから、履いていて安心感があっていいですね。ファッション重視のシューズだと、どうしても疲れが気になってくる…。ストレスなく足の事を気にせずにプレーに集中できるのが、このWAVE CADENCE Boaの『ミズノ』らしさではないでしょうか?自分が調子悪い時って、ファッションに意識がいかないしストレスが多くなるからこそ、そんな時も安心して履いていられる頼れるシューズが1足あるといいですよね。ゴルフシューズはクラシックタイプからスニーカータイプまでを使い分けています。真剣なアスリート系のゴルフだと競技視点で選ぶし、友人との気が置けないコンペなどはカジュアルにファッション性で選んだり、オシャレやTPOに合わせて楽しみます。このシューズは機能性も高いし、ほどよくファッション性もあるから、いい意味どちらにも合わせられるオールマイティさがいい。早朝の朝露や急なスコールなどの濡れって結構気になるけれど、防水加工の仕様は嬉しいですね。でも僕は基本モノに執着心がないので、シューズもギアも常に最新アイテムを使ってみるのが好き。幅広く使って新しいモノを試してみることで、最新マーケティングもわかるし、ビジネスにも繋がるから。2~3年同じモノを使うことがなく、常に新しく入れ替えるのが僕のスタイルですかね」

CHAPTER

06

日本一のチームに導いた
“クマカン”としての顔

熊本さんには、“クマカン”との愛称で親しまれている、野球監督としての一面がある。

「10年間野球とは離れていたのですが、33歳の時に野球仲間の同級生と再会し、野球チームを作ろうという話が盛り上がっちゃって。年令的にもう一度野球をするなら最後だし、3年間やって優勝しなかったら解散しようって決めて、2008年にアマチュア軟式野球クラブ『東京バンバータ』を立ち上げました。3年目に初めて出場した高松宮賜杯で優勝してしまい、辞められなくなって(笑)。その後も3度ほど全国大会優勝を達成するチームに成長して、いまでは社会人チームのほかジュニアチームを結成し、今年からはOBたちが立ち上げた『大阪バンバータ』がスタートするなど広がりをみせています。チームのオリジナルウエアやオフィシャルグッズもこだわってデザインしているので、キャップやポロシャツなんかはゴルフで愛用することも」野球チームを作り、日本一にまで登りつめ、結果を出す。1から作り上げることに長ける熊本さんの新たなる挑戦に、今後も目が離せない。

スケジュール管理はアナログ派の熊本さん。
「予定は基本、手帳に書き込んでいます。仕事は何社かあるので、会社毎に色を変えてわかりやすいように書いてみたり、自分なりに工夫して管理していますね。野球はチームカラーのグリーンにしたりね。必ず持ち歩いている財布、名刺ケース、キーケースなどのスモールレザーグッズは、すべて『Valextra』で統一。初めてミラノに行った28歳の時に購入してから、ずっと使っています。どこの?と聞かれることもしばしば。気付いたら揃っていたのですが、どうやら今年はアースカラーな気分みたいです。どんなにスケジュールが詰まっていて忙しくても“暇だよ”って口癖のように言うようにしているんです。心の余裕がない時ほど“暇”と思うようにしているし、追いこまれている時こそ“たかが遊び”と思うとパワーが出てくる。日々常に動いているし、常にゆっくりしている。何事にも余裕を持っていられる抜け感があると、上手く人生が動いていくのかなって」
“忙しい”と言うことに恐怖を感じる熊本さんは、自分の抜きドコロを知って人生を巧みにコントロールしているようだ。

WAVE CADENCE Boa

WAVE CADENCE Boa

オープン価格
カラー レッド×ホワイト
サイズ 24.5~27.0cm、28.0cm、29.0cm

※普段履きでのご使用はできませんのでご注意願います。

URL: http://products.mizuno.jp/c/item/51GM1870

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