A1. 試合で怒られ続け、コーチの目が気になり、本来の力を発揮できないということは、残念ながらよく見かける光景です。「伝え方」という意味では、僕ら大人も気をつけなければいけないことの一つで、怒鳴ることと同時に、選手本人(質問者の方)が理解し、行動に移しやすい伝え方を工夫する必要があります。
けれど、選手である質問者さんがコーチに「伝え方を変えてください」と言ってもさらに怒鳴られるでしょうし、今後、移籍などで指導して下さるコーチの変更があったとしても、新しいコーチも怒鳴ることを大切にしている方である可能性はもちろんありますよね。
そこで、おすすめしたいことは
「自分の力で変えられるものに意識を集中させること」です。
ビクッとしてしまう理由をもうすこし伺えたら良いのですが、推察させて頂くと「期待に応えられるか不安」「結果を出せるか心配」「コーチに怒られるのではと怖くなる」というような不安や恐れを抱いているのだと思います。
こうした「他人の期待」や「結果」「相手(他人)」を変えることはできません。ご自身が最高のパフォーマンスをしたとしても、それを相手が上回るパフォーマンスを発揮し、思ったような結果を出せないこともありますよね。
そして、自分の力で変えられないものに意識を奪われると、集中力が低下し、本来の力を発揮できなくなってしまいます。
ですので、「自分の力で変えられるものは何だろう?」「いま、できることは何だろう?」と自分自身に問いかけ、整理し、そこに力を向けることが大切です。
自分が変えられるものは大きく分けて「自分」と「いま」だけ。結果などの未来を意識すると不安は大きくなりますので、いまできる行動に意識を向けましょう。
◎ポイント
・試合中に自分の力で「変えられるもの」と「変えられないもの」を整理する
・変えられるものは大きく分けて「自分」と「いま」だけ
・自分の変えられるものに意識を向け、行動を起こそう