あなたの緊張克服のためには、セロトニンが必要不可欠!

世界で活躍する一流アスリートであっても、負けられない大事な試合では緊張や不安、ストレスに悩まされています。その状態で試合に臨むと、体が重く感じて思いどおりいかなかったり、プレーに集中しきれず力を出し切れないというのはよく聞く話。このような症状を「あがり症」と呼びます。これを改善するための方法はいろいろありますが、その1つが、心を落ち着かせる脳内物質「セロトニン」を分泌させることです。

「あがり症」の人にとって重要な「セロトニン」は、「アドレナリン」や「ドーパミン」と並ぶ三大神経伝達物質の1つで、心のバランスを整えるのに必要不可欠。そんな心を落ち着かせる物質の分泌量を増やすために、プロアスリートはさまざまな工夫を凝らしています。たとえば、メジャーリーグで、ガムを噛みながらバッターボックスに立つ選手がいますが、実はこれもれっきとしたリラックス法の1つ。ガムを噛むことで脳を刺激し、セロトニンの分泌量を増加させているのです。この行為は、サッカー日本代表でも実践している選手が多く、「リラックスした状態で普段よりも集中することができた」など、その効果が語られています。

アスリートが「あがり症」を克服できるように、人前で話す時に緊張して頭が真っ白になってしまうような人も、セロトニンを分泌させることでそれを克服できます。とはいえ、ビジネスシーンだと、メジャーリーガーのようにガムを噛みながらというわけにはいかないので、そういう時はゆっくりと深呼吸をするように心がけましょう。「あがり症」の人は呼吸が浅くなりがちなのですが、呼吸はセロトニン神経を刺激するのに大切な行為。「緊張した時には深呼吸をすべき」とよく言われますが、これはセロトニンの分泌を活性化させるためでもあります。スポーツでも仕事でも、ここぞという場面で結果を出すには、心を整えることが大切。慌てた時は一度、深呼吸をして、本来の力を出せるように心を落ち着かせてあげましょう。

写真:Thinkstock/Getty Images