休息も立派なトレーニング!

一昔前だと、精神論を重視して、休息をとらせずに泣きながら練習をさせる鬼コーチもいましたが、厳しいトレーニングで心身に過剰な負担をかけ続けると、どんなに身体能力の高いプロアスリートでもパフォーマンスが落ちてしまうことがあります。そのため近年では、練習中の休息を大事にするようになり、「休息も練習のうち」として考えられるようになりました。

「休息をとる」と聞くと、「休息=カラダを動かさない」というイメージを持つ人もいるかもしれませんが、休息の仕方には「消極的休息」と「積極的休息」の2種類あります。前者はカラダを横にして静かにする休息方法で、後者はストレッチやジョギングなどの軽い運動で、脳とカラダに酸素を運ぶ休息方法なのですが、激しいトレーニングの後は、脳内麻薬を分泌させて気分を回復させる「積極的休息」が効果的です。

この「積極的休息」がカラダに効果的なのは、スポーツだけではありません。たとえば受験生の場合、志望校に合格するため、毎日根を詰めて何時間も勉強をしている人も多いと思います。しかし、そのような勉強法では集中力が持続せず、勉強の能率が悪くなるだけで、時間を費やしたわりに大きな効果を得ることができません。能率の良い勉強をするためには、常に高い集中力をもって勉強に取り組む必要があります。そのために必要なのが「積極的休息」なのです。

具体的には、集中力の低下を感じた時、気分転換にスロージョギングなどの有酸素運動を行うのがオススメ。カラダもココロもスッキリするだけではなく、脳内の神経伝達物質が分泌され、記憶力向上の効果もあると言われています。もし成績が伸び悩んでいる受験生がいたら、机の上の参考書とニラみ合うのではなく、外に出てカラダを動かすことを心がけるのが、目標達成への近道かもしれません。

写真:Thinkstock/Getty Images