2019.08.02.

知ってる?色々なスポーツのルール・トリビア ~ボート編~

 
  • ボート
  • 4年に一度、開催されるスポーツの祭典。中には、普段はあまりなじみがなくても、大会を通じて、注目度を高める競技もあります。今回は、ヨーロッパや北米で特に人気が高く、1900年のパリ大会から五輪種目として実施されている歴史あるスポーツ、「ボート」について紹介します。

■ ボートとは?

ボート競技は、水上の一定の距離をオールを使ってボートを漕ぎ、順位を競う競技です。
カヌーと違って、進行方向に背中を向けて漕ぎます。主要な国際大会は2,000mの距離で行い、基本的に1レース6艇で競います。船首を発艇線に並べてスタートし、勝敗はバウボールと呼ばれる艇の先端がゴールラインを通過した順番で決まります。

■ それぞれの種目の違いや、ルールは?

ボート競技の種目には、1人が1本のオールで左右どちらかを漕ぐ「スウィープ」という種目と、1人が2本のオールで左右対称に漕ぐ「スカル」という種目の大きく2つに分けられます。

競技種目は、1人漕ぎ(シングル)、2人漕ぎ(ダブル・ペア)、4人漕ぎ(クオドルプル・フォア)、8人漕ぎ(エイト)があります。さらに、舵を取る役割を担う「舵手つき」の種目と、「舵手なし」の種目があります。
また、種目により体重制限の設けられた「軽量級」があり、男子は個人の体重が72.5kg以下で、漕手の平均体重が70.0kg以下。女子は個人の体重が59.0kg以下で、漕手の平均体重が57.0kg以下となっています。
フライングは2回すると失格。レース中に、コース侵害や妨害などがあると、主審の判断により失格となることがあります。

■ 競技で使用されるオールやウエアについて

スウィープで使用するオールは長さ約3.8m、重さ約2.5kg。スカルのオールは、片側の長さ約2.9m、重さ約1.3k。艇の重さは、種目によって規定が異なります。艇やオールの材質は、グラスファイバーやカーボンファイバーを複合した材料が使われています。1艇あたりの費用は、安い艇で30万円くらい、トップ選手が使用する艇は200万円くらいです。
ウエアに関しては、ロゴの規定などはありますが、それ以外の規制は特にありません。一般的に、風の抵抗を受けにくいように、体にぴったりフィットするタイトな設計が多いです。

  • シングルスカル用の艇

    シングルスカル用の艇

  • スカル用のオール

    スカル用のオール

■ ボートで使用する主な用語について

・ストローク…オールによる1回1回の漕ぎ。
・キャッチ…オールを水中に入れること。オールの先端のブレードで水をつかむ。
・フェザー…オールを水中から抜き、ブレード部分を水平に返すこと。
・レート…1分間にオールを漕ぐ回数(ピッチと呼ぶこともあります)。レートは通常、スタート時は速い回数で加速。レース途中のスパートや、レース終盤のラスト・スパートなどでも速くして、スピードを増します。
・パドル…水中を全力で漕ぐこと。
・ライトパドル…やや軽く漕ぐこと。
・ロー・アウト…体力の限界まで全力で漕ぎ切ること。
・イージーオール…オールを水中から出して漕ぐ動作をやめること。オールを水中から抜き、静止します。

■ ボート競技ならではの、意外なことや苦労するところなど、“ボートあるある”について

  • ボート
  • ・進行方向にまっすぐ進むのは、高い技術が必要!
    ボートは、後ろを向いて進む競技なので、選手は進行方向を定めるのに自分の航跡を見ながら調整しています。スカル種目では、左右のオールの力の入れ方を変える、ペアなど「舵手なし」のスイープ種目では、足で舵を引いて方向を調整します。

    ・手まめはボート選手の証
    競技中はずっとオールを握っているので、他のスポーツに比べて指や手のひらは、まめだらけになりやすいそうです。

武田 匡弘(たけだまさひろ)選手

2018年アジア大会、金メダリストの武田 匡弘(たけだまさひろ)選手(関西電力)に、ボート競技の魅力や今後の目標について、お聞きしました。

Q.ボート競技の魅力はどのようなところですか?

「ボートには、水上で行うスポーツならではの楽しさがあります。水面を進むときの艇の軌道や音、風など、陸上では感じられない感覚を味わうことができるのは、ボート競技の魅力だと思います。また、競技中のスピードは約20㎞/時くらいですが、車に例えると100㎞/時くらいの体感スピードになります。そういったスピード感を味わうことができるのも、ボート競技ならではだと思います。個人的には、夏の早朝に漕ぐのが好きですね。周りが静かで、鏡みたいに水面がきれいなときが多いです。
ボート競技を観戦するときの見どころは、何といっても1500m過ぎからの競り合いですね。0,1秒のタイムを争う選手たちのラストスパートに注目しながら、観ていただきたいです。」

Q.今後の目標は?

「まずは、2020年の東京大会に出場して、メダルを取ること。ボート競技では、まだ日本人選手のメダリストが出ていません。メダルを取るためには何をしたらよいか、逆算して考え、一日一日を大切に練習していきたいと思います。 また、2019年8月には東京大会の会場となる海の森水上競技場で、世界ボートジュニア選手権が開催されます。皆さんぜひ会場まで足を運んでいただき、ボートの魅力を感じてみてください!応援、宜しくお願いします!」

ボート

ミズノは、日本ボート協会のオフィシャルサプライヤーです。これからもボート日本代表選手をサポートしていきます。

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