2018.06.01.
知ってる?色々なスポーツのルール・トリビア ~ピストル射撃編~
■ピストル射撃とは?
■どのくらいの距離から撃ってるの? 的の大きさは?
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種目によって、距離や的の大きさは異なります。距離は種目によって50m、25m、10mの3つに分かれます。的の大きさは「50mピストル」「25mピストル」の種目では直径が50cm、「10mエアピストル」の種目では、直径が15.55cmとなります。得点は、機械が自動で測定します。
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左:25mピストルの標的
右:50mピストル及び25mピストルの標的
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左:10mエアピストルの標的
右:使用する弾や薬きょう
■どのような道具を使っているの? 銃はいくらくらいするの?
ピストル射撃に必要な銃は、種目によって異なります。10m用のエアピストルは20~30万円くらいです。50m、25m用のピストルは30~40万円くらいです。射撃競技用の銃を取り扱っている専門店で販売しています。練習の頻度によりますが、トップの選手だと2~3年で新しいモデルに買い換えます。10m用は、エアピストル(空気けん銃)ですが、25m、50m用のピストルは火薬が使用されます。また、レーザーを使用して得点を競う、光線銃のビームピストルもあります。
・照門(リアサイト)と照星(フロントサイト)… 照準をあわせる部分です。照門と照星をあわせて的に照準を定めます。
・グリップ(銃把)… 握る部分です。すべて選手の手にあわせて調整します。
・引き金(トリガー) … 引き金を引いて、弾を発射します。
・薬きょう … 弾をとばすための火薬が入っています。
・射撃用メガネ … 片方の目には目隠し板がついていて、両目をあけた状態でも利き目で照準が合わせやすいようにサポートしてくれます。射撃用メガネを使用しない選手もいます。
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薬きょう
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射撃用メガネ
■ピストル射撃を始めるきっかけは?
意外かもしれませんが、高校から部活として活動している学校もあるので、そこから競技を始める方が多いそうです。光線銃のビームピストルは誰でも気軽にできるので、それをきっかけに始める方もいます。
■ピストル射撃の競技をするにはが資格が必要?
■服装に決まりはあるの?
薬きょうなどが跳ね返って肌に触れると危険なので、膝上15cmより短いパンツとノースリーブの服装は安全上、着用が禁止されています。
■ピストル射撃ならではの、意外なことや苦労するところなど、“ピストル射撃あるある”
①銃の管理について
25mピストルと50mのピストルは火薬を使用するため、警察署に保管しなければいけないそうです。練習場に行く前に、警察署に立ち寄って、銃を受け取り、練習が終わったらまた保管に行かなければいけません。また、海外遠征などで飛行機での移動の際は、国によっては入国審査などで時間がかかってしまうこともあるそうです。
②フォームが独特なので、体のケアも大切
フォームが左右対称ではなく、片方に負荷がかかりがちになってしまうので、練習後のストレッチなどのケアは重要です。体がゆがんでくるとパフォーマンスも落ちてきてしまうそうです。
③体調管理にも注意が必要
銃を持つ「グリップ」部分は、選手の手にあわせて調整しています。そのため体形が変化してしまうと、グリップが手に合わなくなってしまいます。選手によっては、手がむくみやすい選手もいるので、体調管理にはとても気を使うそうです。
■練習中の選手の皆さんに、ピストル射撃の魅力について、お聞きしました。
■最後に
今回の取材は、ピストル射撃のコーチ、選手の皆さんにご協力いただきました。
ミズノは、これからもピストル射撃の日本代表選手をサポートしていきます。