ミズノが開発した野球専用人工芝! ~MS Craft Baseball Turf~

みなさん、こんにちは。発見隊の みーです。

さぁ、明日から夏の全国高等学校野球選手権大会ですね。高校球児たちの熱い戦いが繰り広げられる阪神甲子園球場は天然芝ですが、今回はミズノが独自開発した野球専用人工芝「MS Craft Baseball Turf」と、ミズノのサービス事業について、スポーツ施設サービス事業部グラングラス販促担当の鈴木正人さんにお話しを伺ってきました。

  • スポーツ施設サービス事業部
    グラングラス販促担当
    鈴木 正人氏

ミズノは100年以上に渡り、様々なスポーツ用具の開発・製造・販売を行ってきましたが、施設の企画・設計・施工・維持管理・施設運営の事業も一貫して請け負っています。こうした事業の取り組みをしているのは、国内外問わずスポーツメーカーではミズノだけです。今では、維持管理・施設運営する施設群は、全国で137件にもなります。

運営サービスの主な内容としては、各スポーツ施設の管理・運営は勿論の事、競技力向上・健康づくり等の様々なニーズに応えた「ミズノスポーツスクール」や、ミズノ契約選手を講師として派遣して行う「ミズノビクトリークリニック」があります。他には、地域貢献イベントや各種測定会を行ない地域との関係構築を行っています。

さて、今回鈴木さんは取材場所にいらっしゃった時に箱庭のような物を抱えて登場。
これが、ミズノの手掛ける人工芝なのですね!

ミズノでは2004年からスポーツ専用ロングパイル人工芝「ミズノグラングラス」を発売し、野球場を始めサッカー場、多目的グランドを中心に発売開始から40万㎡以上の施工実績があります。施工・メンテナンスを手掛ける中で、多くの意見をいただき「野球に特化した、より良い人工芝が必要なんじゃないか?」と、とらえ「MS Craft Baseball Turf」が開発されたようです。

  • ポスター写真

  • Q. 野球用の人工芝に特化することは重要なことだったのですか?

  • A. ロングパイル人工芝を野球で使用した場合 1. ボールが跳ねた時に黒いゴムチップ(充填材)が目に入ったりする。

    • ※ボールバウンド時のゴムチップ(充填材)の飛散を高速度カメラにより撮影。
      【従来品の場合】
      起毛性の高い直毛糸のため、ボールがバウンドした際、人工芝の間からゴムチップ(充填材)が飛び散りやすい。

    2. 人工芝のヘタリや倒れでボールがイレギュラーバウンドする。

    3. 衝撃吸収性が少なくプレーヤーへ肉体的負担がかかりやすい。

    4. 野球スパイクのポイントが人工芝に入りにくく滑りやすい。

    5. 野球用の金属スパイク使用で耐久性に欠ける。

    6. 人工芝のヘタリや倒れにより、色むら、太陽光や照明での照り返しが発生。

    この主な6点が野球選手のプレーの妨げになる事が分かり開発に取り組みました。
    こうして積水樹脂と共同開発されたのが、「MS Craft Baseball Turf」(右下図)です。
    「従来品」はこちら(左下図)。

    • 従来品

    • MS Craft Baseball Turf

    見比べていただくと分かる様に「従来品」は直毛ですが、「Baseball Turf」は特殊加工をほどこしカール(捲縮)しています。さらに芝葉密度も従来仕様より10~20%アップさせ、上から見ても黒いゴムチップが見えにくくなり、先に挙げた問題点も全てクリアされました。

  • Q. 天然芝と人工芝のメリットデメリットを教えてください。

  • A. 天然芝は、夏場の温度上昇を抑えることができますし、選手の肉体的負担も少ないです。キチンと管理された天然芝の素晴らしさには勝てませんが、使用により凸凹ができやすいのでそういう部分をきちんと管理する維持費が高額になりますし、メンテナンスのための利用制限を要するので年間で実際に使用できる日数が制限されます。

    人工芝は、平たんなアスファルト舗装の上に施工しているのでイレギュラーも少なく、雨天時や雨上がり後でも常に良い状態で使え、施設の稼働率があがるという大きなメリットがあります。
    デメリットは捉え方にもよりますが、初期投資額が高くなることです。でも、維持管理費の10年間のトータル金額では天然芝より少なくなるんですよ!

  • Q. 開発には実際プレーしている方の意見も必要だと思いますがどうされたのですか?

  • A. ミズノとアンバサダー契約を結ぶプロ野球選手と来季の使用道具の打ち合わせをしながら試していただく「ミズノアンバサダ-ズミーティング」が毎年開催されています。その場のスパイク試し履きのエリアに人工芝を敷かせてもらいました。そこでプロ野球選手の方に意見を伺いながら開発の参考にもさせていただきました。みなさん、ありとあらゆる球場でプレーされていますから、いろいろな人工芝の良し悪しを知っていらっしゃるのでとても参考になりました。
    そうそう、読売巨人軍の村田選手が、アンバサダーズミーティングで敷いていた人工芝を気に入ってくださって、個人的にご自宅での練習用に購入してくださったこともあるんですよ!その様子は翌日のスポーツ新聞にも掲載されました。

今回は野球専用の人工芝の取材...ということで、決してサッカーネタを話題に出さないで取材に専念しようと心に決めていましたが無理でした(苦笑)。なぜなら鈴木正人さん、この方実は元・セレッソ大阪のGK(ゴールキーパー)なのです。遂にサッカートークを切り出してしまいました...。

  • Q. 鈴木さんは元・Jリーガーでいらっしゃいますが、サッカー場の人工芝と「MS Craft Baseball Turf」との違いは体感されましたか?

  • A. 勿論です!人に伝えるには体感しないとと思い、ミズノの色々な人工芝と色々なスポーツカテゴリーのシューズ、ミズノ以外のメーカーのシューズなどを試してみました。その中で改めて長所を引き出せる組み合わせ、改善の余地がある組み合わせがあることがよく分かりました。そうした中でもやはり「MS Craft Baseball Turf」が野球スパイクに適していることがよく分かりました。
    逆にこれにサッカー用スパイクを使うと、グリップが大きく感じます。GKは倒れたり、足元を確認したりと、誰よりも地面に触れる機会が多いポジションです。だからこそ、より良い環境でプレーすることの重要さも知っていますし、見えない部分のメンテナンスが必要なこともよく分かっています。ミズノはその環境を整える取り組みもしているので、それに携わりたいと思ったのが入社のきっかけでした。道具を手掛けることにも興味がありますが、今はスポーツが安全に出来る「場」を提供し、より多くの方にそういう場でプレーできることの素晴らしさを知っていただきたいと強く思っています。
    ビクトリークリニックでも、元・セレッソ大阪の森島さんにアシスタントとして同行させてもらっていますが、イベントの度に意義の在る活動だと感じます。

この後も私のサッカートークにお付き合いくださったので、取材予定時間を大幅にオーバ―してしまいました...有難うございました!!

野球のために生まれた、最先端の人工芝「MS Craft Baseball Turf」。より多くのベースボールプレーヤーに最高の足元を体感してほしいです♪

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