B-WAY株式会社

お店は自分のものではなく、地域のもの、公共のもの

ラケットスポーツと健康をコーディネートする専門店。小売店・メーカーとのパートナーシップでバドミントン業界を盛り上げたい

1989年のオープン以来、ラケットスポーツと健康をコーディネートする専門店として地域に愛されてきた「BWAY」。現在京都を中心に店舗を展開するほか、ネットショップの運営にも力を入れています。そんなB-WAY株式会社の代表取締役・山本秀樹さんに、地域密着のバドミントンショップとしての運営のモットー、小売店同士のパートナーシップやメーカーとの協力関係の強化に向けた思いなど伺いました。
学生時代はバドミントン選手として活躍していたと伺いました。
といってもB級ですよ。全日本で16位くらいですから。大学卒業後にラケットメーカーに勤務し、傍らに競技普及にも力を入れました。
B級とおっしゃるには素晴らしい成績ですが…
いえいえ。当社の社名(BWAY)にもしたくらいですから。というのもバドミントン選手時代は2位や3位の戦績が多く、1988年の京都国体に成年男子の監督として参加した際も2位でした。常にトップになれない悔しさからつけた名前なんです。つまり「B級の道」。ですが店舗はA級の評価をいただけるよう日々、がんばっています。
B-WAY株式会社
京都国体に参加した翌年の1989年にBWAYを立ち上げられています。経緯を教えていただけますか?

私の実家は鉄工所だったんです。だからラケットメーカーは3年間の約束で入社しましたが、結局6年半お世話になり、退職後は家業を継ぐために実家に戻りました。朝はいちばんに工場に入り、夜は最後まで残り鍵を閉めて帰る。従業員の皆さんに認めてもらうために、下働きから始めました。

そうやって真っ黒になりながら働いていたとき、京都国体の成年男子の監督を打診されたんです。家業があるので断ったんですが、どうしてもやってほしいと言われて。最終的に引き受けたら親からこっぴどく怒られて、「あと数年だけバドミントンに関わらせてほしい」と頼んで工場からいったん離れさせてもらいました。

そうなると自分で稼ぐ必要があります。そこで仮店舗でBWAYを始めたんです。1989年2月のことです。

家業には戻らなかったのですか?

京都国体後は鉄工所も手伝いながら、店舗運営と選手指導の三足の草鞋で活動していました。昼間は鉄工所で働き、夜はバドミントン練習会を回り、夜中の2時や3時までラケットのストリンギングをする、そんな毎日です。

ところがバブルが弾けて鉄工所の仕事が減り、追い打ちをかけるように親父が病気で倒れてしまって。1年3か月入院し、亡くなりました。私は鉄工所に関しては素人で何もわかりませんから。10人ほどいた職人さんの再就職先をすべて調整し、気づけばショップだけが残っていたというわけです。

大変な状況下でショップに専念することになったのですね。それが現在は京都を中心とした店舗になっています。 運営のモットーをお願いします。

開業以来、健康スポーツ、生涯スポーツとしてバドミントンを楽しむ人たちに向けた展開をしてきました。大切にしてきたのは、「ラケットスポーツと健康をコーディネートする専門店」として地域の皆様のご期待に応えること。

あと「公(おおやけ)」の意識ですね。地域にショップを開いた時点で、そのお店は自分のものではなく、ラケットスポーツを楽しまれている皆さんのものです。現時点で、当店全体で2万人以上のお客様がいらっしゃいます。その方々のためにショップを継続させなければなりません。

独立する社員を送り出す際も同じような言葉をかけます。「地域の人たちにかわいがってもらえるお店をつくりなさい」「お店は自分のものではなく、地域のもの、公共のものだ」と。

B-WAY株式会社
小売店同士のパートナーシップの取り組みにも力を入れています。

今後のバドミントン業界や市場の動向を考えると、各地の小売店が競合するのではなく、協力しながら業界の底上げをしていく必要があると考えています。

1986年に、日本バドミントン専門店会の共同出資で日本バドミントン専門店株式会社が立上り、今私がラケットクリエイティブ株式会社に社名変更、二代目を努めています。専門店同士がパートナーシップを築き、流通を効率化するなどして、バドミントン業界を活性化させていくのが私の使命だと思っています。

最後に、メーカーに期待することをお聞かせください。

健康スポーツ、生涯スポーツの視点で見ると、ラケットスポーツは取り組みやすい競技のひとつだと思っています。空調の利いた室内の環境で楽しめるわけですから。

小売店同士だけでなく、メーカーと小売店も対等の関係で協力し合い、バドミントン業界を盛り上げる方法を一緒に考えていきたいですね。メーカーと小売店が力を合わせれば、ラケットスポーツの市場をさらに拡大させることは可能だと思っています。

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Tel 075-882-2799
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