走ることをやめてからのスタート

距離やタイムの計測ではなく、旅するように走ることを楽しむためのサービス「Runtrip」を立ち上げ運営している大森英一郎さん。このサービスは「ランニングのイメージを、辛いトレーニングから楽しいアクティビティに変えたい」そんな思いでランニングにツーリズムの要素を加えたもの。
このサービスを始めたきっかけは、自身の経験が大きく影響している。大森さんが走り始めたのは高校の陸上部。大学4年生の時には箱根駅伝に出場した。「大学時代は箱根駅伝に出ることが目標でした。駅伝までの練習がメンタル的にもフィジカル的にもきつかったんです。1秒でも速い人が偉い世界なので。最後はいろいろなものを犠牲にしてなんとか出ましたが、そこで完全に走ることが辛くなってしまって。もう二度と走らないと心に誓い、4年半ぐらい1歩も走っていませんでした」。競い合う走りしか経験してこなかった大森さん。「実は走るのが楽しいと初めて思ったのは社会人になってからなんです」。

数字に苦しめられないランの世界を

これまで地域活性などを目的とした観光の仕事をしつつ、ランニングのレッスンをするNPOを立ち上げて週末活動していたという。「そのNPOのレッスンに参加してくれる市民ランナーの方がすごく楽しそうに走っているのを見て衝撃を受けたんです。競うのではなく走ること自体を楽しんでいる姿がとても心に響いて、そういう人たちをサポートするようなソリューションをつくりたいと思いました」。
また、観光の仕事では「地域活性のためのイベントが実は局所的なもので、地域の疲弊にもつながる。なんとか需要を平準化するような集客プランをつくれないかと思っていました」。そこで、ランニングとツーリズムそれぞれに感じていた課題を合体させて取り組み始め『Runtrip』というかたちに。
「ランニングのサービスというと距離やタイムを計測したり、基本的に数字が出てくるんですが、ラントリップは数字が全く出てこない見せ方になっているんです。走る前に使ってどこを走ろうか、どんな景色を見ようか考えたりして、まるで旅行に行く前のようなわくわくする気持ちを大切にしたいんです。速く走らなくても、長く走らなくてもいい、楽しく走ろうよっていうことを伝えたいんです」。

ランがもたらす幸福

「僕の理想は、多くの人の根底にある、ランニングって辛そうだとか退屈そうだっていうイメージを変えていきたいんです。もっと自然にランニングを始めスポーツが根付いて行くような空気をつくっていきたい。自分も実践していたいし提案できる人でいたい」。そのためにはやはりランが不可欠だ。
「大人になって強く感じたのですが、走ると人生の幸福度が高まるんです。これは大げさじゃなくて、いいことがめちゃくちゃたくさんあるんです。細かいことから言うとご飯が美味しく食べられるとか、代謝がよくなるとか、よく眠れる、肩こりが治る、人との交流が増える、性格がポジティブになる、とか。そういうことの積み重ねで、幸せな毎日が送れています」。そんな経験をもっとたくさんの人にも体験してほしいという大森さん。

ギア選びの楽しみ

「僕個人としては、きちんとタイムを追えるようにもしていないと説得力がないのでトレーニングもしていて、サブスリー(フルマラソンで3時間を切るタイムで走ること)を目指しています」。今回11月の大阪マラソン出場も決まっているという大森さん。「ランにはギアを選ぶ楽しみもありますからね。今日はミズノのウエーブスカイマルチポケットパンツを履いています。ウエーブスカイは、心地よいフィット感と着地したときの安定感がありますね。速くというよりは長く安全にジョギングするという感じで初心者にはいいですね。そしてランニングパンツは腰周りにあるポケットに、携帯電話がぴったり抑えられるかたちで入れられてかなりいいですね。マラソンの時は補給食を入れるのにもいい。大阪マラソンでは何を履こうか、シューズを選ぶのも楽しみです」。

理想は、一緒にゴールを喜べること

「僕は地域自慢を聞くのがすごく好きで、その土地に住むローカルランナーのおじさんにいつも走っている自慢の道を教えてもらったりしています。そこを走ると本当に楽しいんです。そういう地元の人しか知らないような情報をたくさん集めて、その土地の魅力にしたいんです」。『Runtrip』を使ってみると、調べようと思っても探し出せないような各地の風景が見られる。走るためだけではなく、散歩や旅行にも良さそうだ。
主催しているランイベントも面白い。ゴールの時間と場所だけが決まっていて、どこからスタートしてもいいそうだ。自分でゴールまでの距離やペースを設定してスタートはバラバラ。「あなたらしいラントリップを楽しみながら走って来てみんなで一緒にゴールしましょう、というイベントです。どんな道を楽しんできたの?というところに価値がある。走ってきたその道がみんなの共通の話題になるんです」。
どうしたらスポーツに興味がない人にもランを通じた楽しみや幸せを味わってもらえるか、をいつも考えている大森さん。「これまでの人生の中で、今がいちばん走っている時間を好きだと思えていますね。もっと世界中の素敵な道を世界中の人たちと共有して走りに行けるようになりたい。それが、僕の理想のゴールです」。大森さんのゴールへの道は、海の向こうまで続いている。

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Runtrip CEO
大森 英一郎

第84回箱根駅伝出場の元箱根ランナー。リクルートグループ退職後、観光系事業会社で集客全般を5年半経験。同時にNPO法人ランナーズサポート協会理事に就任。観光業界とランニング業界で感じた課題を解決すべく、Runtripの普及を提唱している。2015年株式会社ラントリップ設立。