INTERVIEW原動力インタビュー

コミュニケーションこそ、私が前に進むための原動力

ウィンタースポーツウエア企画担当

渡邊 諭

選手の言葉のニュアンスや言葉にしづらい感覚のような部分の表現を読み取る際に、かつての競技経験が役に立っています。

ウィンタースポーツウエアの企画を担当する渡邊諭は、自身も学生時代はアルペンスキーの選手として競技活動を行っていました。競技経験がトップアスリートのウエア企画という業務に生きていると言います。

「競技ウエアは選手ごとにカスタムしながら作り込んでいく部分がポイント。選手や窓口である販促担当者から個々の要望をヒアリングするのですが、選手の言葉のニュアンスや言葉にしづらい感覚のような部分の表現を読み取る際にかつての競技経験が役に立っています」

ヒアリングした内容をものづくりのチームであるデザイナーやパタンナー、縫製担当に伝えて形にしていきます。

「ウエア制作後も選手の体型や要望に合わせて調整していくのですが、これで完璧!というゴールがあるようでないのが一番難しいところ。あと、実験による数値が良くても選手の着用感が良くなかったり、着用しても良い成績につながらない時は、ウエアに原因があるのかもと考えて本当に悩みます。選手時代に競技で結果を出せず悩んでいた時よりも悩みます」

データと感覚が一致しない時に生じる深い悩み。この悩みを乗り越えて前に進む原動力もまたコミュニケーションだと言います。

「時間は掛かりますが、自分自身が何度も選手のもとに足を運んで話を聞き、その話をていねいにものづくりのチームと共有してウエアを調整します。そして再び選手に着用してもらって話を聞き、その話を再び生産スタッフで共有して調整します。選手に喜んでもらえるウエアを作るには、このサイクルを回し続けることが唯一無二の方法。その中でコミュニケーションは、サイクルをスムーズに回転させる潤滑油であり、私やスタッフ、選手が一体となってゴールをめざす上での原動力だと思います」