INTERVIEW原動力インタビュー

病院のベッドにいる私を、心の中で支えてくれたファンの存在が原動力

バドミントン

奥原 希望(日本ユニシス)

バドミントンを辞めることも頭をよぎりました。でも仲間や家族、ファンの方々の声援に『恩返ししたい』という気持ちが生まれ、それが復帰へのモチベーションになりました。

2015年日本人初のBWFスーパーシリーズファイナルズ女子シングルス優勝、さらには2016年のリオでは日本人初のシングルスでメダル獲得、2017年には日本人初の世界選手権女子シングルス優勝など、輝かしい成績を持つバドミントンの奥原希望選手。その競技人生はケガとの戦いだったそうです。

「ヒザは2度手術していますし、右肩も…さまざまなケガを乗り越えて今があると思います。特に2014年に負った2度目のヒザのケガは大きな壁でしたね。ちょうどリオに向けたシード権争いが始まるタイミングで…。間に合わないんじゃないかと思いました」

手術後の病室では、24時間ベッドの上で安静にする毎日。頭の中は想いが巡るも、たどり着く答えはいつも同じだったそうです。

「どう考えても最後は『自分は今バドミントンができないから、焦っても仕方ない。今できることをやるしかない』という結論になるんです。でもまた考えてしまう。もちろんバドミントンを辞めることも頭をよぎりました。でも仲間や家族、そしてファンの方々の声援により『この人たちに恩返ししたい』という気持ちが生まれ、それが復帰へのモチベーションになりました」

このケガ以来、バドミントンへの向き合い方が大きく変化した、と奥原選手。

「私にとっては、ケガでできなかったバドミントンができるようになったのが原点。だからバドミントンができることが幸せであり、感謝すべきことだと思うようになりました。そう考えると、勝てないことやプレーの質で悩めるのは幸せであり、プラスな出来事なんですよね。だから、バドミントン選手としてインタビューを受けている今この瞬間も、楽しくて幸せなんです(笑)」

そんな奥原選手がめざすのは、“憧れてもらえるプレーヤー”。

「『勝てば官軍』という考え方は好きじゃありません。強さと人間力を兼ね備えたひとりの人間として、憧れられるような存在になりたい。そのためにも、試合での強さと人間性の両面で子どもたちの見本となれる、そんな心技体のすべてを備えたアスリートをめざします」

#powertoperform