INTERVIEW原動力インタビュー

ケガから復活できた原動力は、ファンへの恩返しの気持ち

陸上競技

飯塚 翔太(ミズノトラッククラブ)

確かにこれまでも多くの方に声援をいただき、それを力に変えてきた。でも今回は特別でした。ケガが、ファンの皆さんの大切さを改めて学ばせてくれた。

100mで10秒08、200mでは20秒11の記録を持ち、リオの男子4×100mリレーでは日本チームの一員として、初の快挙を成し遂げた飯塚翔太選手。
2015年のレース中に発症した故障は、今の自分自身に大きな影響を与えたそうです。

「日本選手権の200m決勝レース中に右足をケガして…。予選で世界選手権出場への標準記録を突破して『優勝を狙う』と考えていた矢先でした」

ケガの直後も、何をしていたのか記憶がないと語る飯塚選手。

「ケガした時って、直後3日間のケアが重要なんです。この時も、マッサージやアイシングといったケアをしたはずですが、実際にはどんなケアをしたか全然記憶がない。ちゃんとケアしたけど覚えてないんです。その後も、しばらくは練習に力が入らない状態でした」

それでも未来の自分にプラスになることをしようと、リハビリを機会に新たな挑戦に取り組んだそう。

「この機会に走りを大胆に変えようと考えたんです。身体が大きいのに動きが小さくなりがちで、それがケガのリスクにもなっていましたし。そこで、普段の歩き方から大きくすることで走りも大きくなるように変えていきました。加えてウエイトトレーニングなど地道なトレーニングも積極的にやるようになりましたね」

抜け殻だった飯塚選手を完全復活に導いたモチベーションの源泉は、ファンの声援でした。

「『走りが早く見たい』といった、ファンの方々の応援メッセージには励まされました。確かにこれまでも多くの方に声援をいただき、それを力に変えてきた。でも今回は特別でした。ケガが、ファンの皆さんの大切さを改めて学ばせてくれた。『また走りを見てもらうことで恩返しをしたい』という想いがあったからこそ、リハビリもトレーニングも一人じゃない気持ちで頑張れたし、その後のリオでの歓喜につながったと思います」

世界中にファンを作り、応援してもらえる存在をめざす飯塚選手は、リレーだけではなく個人種目でもさらなる活躍をめざします。

#powertoperform