

水を後ろに流して華麗に進む船の舳先にヒントを得て作られた、抵抗値60%ダウンのレース用ニューモデル、アクセルアイカッター。削ぎ落とせる部分は削ぎ落とし軽量化、そして新しいフィッティングを実現した、ミズノゴーグルの常識を変える逸品をご紹介します。

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――― それではまずこのゴーグルのコンセプトから教えてください。 簡単に言うと"これまでにない低抵抗なレース用ゴーグルを創りたい"というところから開発が始まったゴーグルです。
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![]() ミズノ株式会社 ウエルネス・スポーツアパレル事業部 スイム&フィットネスマーケティング部 吉井 宏見 |
これまでのレース用ゴーグルはあまり切り口が多くなくて、選手としてもフィット感を大事にしたり水が入らないことや外れないこと以外にはそんなに沢山のニーズはないアイテムでした。最近少しスタイリッシュなデザインや顔あたり、フィット感という部分で各社少し差がでてきたかなという感じです。そんな中でミズノはいち早くノンクッションというクッションのないゴーグルを世に出して、たくさんの選手の方々に受け入れられてから定番としてそのモデルが続いていました。その間トレーニング用ゴーグルができたりはしましたが、レース用ゴーグルは機能面での追い込みをしていなかったんです。そこで今までの製品とは違うより新しい形を作ろうと言うことで、"低抵抗"に注力したこのゴーグルが完成しました。
――― なるほど。たしかに手に取ると小さくて抵抗が少ないように感じられますね。
低抵抗にするためには小さくすることがまず挙げられますが、単に小さいだけではだめなのです。かつてミズノが出したアクアシャーク2というモデルは小さくて低抵抗だったのですが、フィット感があまり良くなくて受け入れられなかったという過去があります。このことを反省して今回は低抵抗とフィット感の両立を追求しています。
それから、抵抗値にこだわると当然形は小さくならざるをえませんが、どこまで小さくしていいのかというのも問題です。小さくなることでレンズ、つまり視界が狭くなりますから、視界をどれだけ確保すれば許されるのかというのが大きな課題になりました。ヨーロッパで発売するにおいては、レンズが何ミリ~と規定されているCEという規格があるのですが、この規格をキープしながら小さくするためにどこまで削ぎ落とすか、フォルム自体の課題でもかなり悩みました。
それから、抵抗値にこだわると当然形は小さくならざるをえませんが、どこまで小さくしていいのかというのも問題です。小さくなることでレンズ、つまり視界が狭くなりますから、視界をどれだけ確保すれば許されるのかというのが大きな課題になりました。ヨーロッパで発売するにおいては、レンズが何ミリ~と規定されているCEという規格があるのですが、この規格をキープしながら小さくするためにどこまで削ぎ落とすか、フォルム自体の課題でもかなり悩みました。
そこで流線型のフォルムよりさらに抵抗値を下げるフォルムはないのか、ということで悩んだ結果、船の舳先(へさき)というヒントを見つけました。水を切り裂いて綺麗に後ろに流すことによって抵抗感を下げるようなあの形をフォルムに活かせないだろうかと。それからステルス戦闘機もモチーフの一つにあがりました。空気や水を切り裂くイメージですね。そうしてできあがったのが現在のシャープな角度のフォルムです。今までの流線型と比べるとレンズの端がかなり鋭利な角度になっています。この角度やレンズの大きさもいろいろな種類を試した結果、これが抵抗値を下げながらぎりぎり視界を確保できるサイズに仕上がりました。抵抗値は当社のノンクッションゴーグルと比較して60%も落としているんです。ミズノ史上でも大幅な抵抗値削減ですね。
名前のアクセルアイカッター、というのもアクセルアイシリーズの水を切り裂く"カッター"バージョンということでこの名前がつけています。

――― なるほど。他にはどんな特長がありますか?
抵抗値という部分では鼻ベルトにも着目しました。抵抗に絶対係わってくる部分なので細かい所ですがぎりぎりまで平たくして抵抗を下げています。ブリッジもぽこっと出して、極力鼻に当たらないような構造にして、極力薄く、なおかつ水を裂けるようなイメージの形状にしています。
それから顔あたり、フィット感をこれまでのミズノのゴーグルはどれも同じように作っていたんです。どれを付けてもミズノのゴーグルならフィット感が同じであれば、お客様に安心していただけるかなと思って。しかし、一度ミズノが合わないとなると、選びようがなくなってしまうということに気づいて、今回はフィット感をこれまでの物とは変えました。ある部分のカーブを変えることで新しい着用感になっています。今までのモデルが古いと言うことではありませんがバリエーションの一つとして提案しています。人の顔のカーブってそれぞれ違うのでこういった工業製品はやっぱり合う合わないが出てきます。同じ日本人でもこのカーブが正しいカーブ、という形状はありません。ですから今回のゴーグルを作る上でもモニターを重ねて選手達の意見をかなり取り入れて現在の形に決めました。
特に肌に当たる部分の形状は変化していて、これまでのゴーグルは平面で顔あたりの面積を出して圧力を分散させていましたが、今回のゴーグルは顔あたり部分をパイプ状に丸めることで圧力を均一に分散させてフィット感を高めています。
そして軽量化。コンパクトにという大きさ的なこともありますが、安全基準ぎりぎりまで薄く肉を削いで軽量化しました。
――― どんな方におすすめですか?
トップスイマーの方はもちろん部活生と幅広いですね。これつけたら抵抗値が下がってひょっとしたらコンマ一秒タイムが縮まるかもしれないって言うことを考えれば、トップ選手に限らずいろんな人に試していただきたいと思います。


