スペシャリストが語る「選手の強さの秘密」

柔道ニッポンブランドの誇り、ミズノ「柔道衣」の秘密

柔道衣

柔道衣は、2015年の国際柔道連盟の規定改定により、1m2あたりの質量が700g~1,000gから、現在は650g~750gと定められています。ミズノでは以前の綿100%だった生地から、綿とポリエステルを組み合わせた素材を採用しトップ選手の声を聞きながら開発を行ってきました。その結果、質量が軽量になり、強度がアップし、速乾性に優れた柔道衣が完成しました。
テレビなどで見ると、何もない1枚布のようですが、実は、しっかりと編まれた丈夫な生地です。上衣は二枚重ねになっており、試合中に激しく技をかけても破れないようにしています。また、襟幅は最大で4cm。4筋縫いで、きちんと折れるなど国際柔道連盟が定めた規定内に、細かく指示されています。

細かい規定とは…

他には、袖については、着用して肩の位置で腕を平行にした際(コントロールを受ける高さ)、手首を含め覆われていなければならない。また腕を通し、あまったゆとりが計測器で測り、10cm以上ないといけないなどがあります。
他に、襟元は、胸骨の一番上から襟の重なりあう部分まで、垂直に10cm未満でなくてはならず、前あわせについても、衣の合わせ目で下襟の長さが水平で少なくとも20cmなくてはならないなどがあります。

選手の柔道衣はそれぞれ違う…

国際大会レベルの選手が着用するものは、まず既存のサイズで一番近いものを選び、選手に着用いただき、そこから各選手の要望を聞き、カスタマイズしていきます。体形もまちまちなので、ほとんどの選手の柔道衣に手を加えることになります」と開発担当の太田。
特に、水泳の選手のように、肩幅が広い逆三角形の選手などは、柔道衣が寸胴な形をしているので、フィット感などを求められることがあると、ウエストあたりをすこし絞ったり、合わせの幅を調整したりするなど、できる限りのケアをし、対応するようにしています。また選手のプレースタイルによっても、リクエストが違うので、すべて納得する1着を創り上げるのに、平均して1ヵ月はかかります。

選手にとって唯一の道具でもある、柔道衣。
選手によると遠征などで海外にいくと、柔道衣を交換してほしいと言われることもあるそうです。

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