やってみよう、メンタルトレーニング! ~どうすれば自身で習得し、改善しようと向上心が湧いてくる?編~

今回は小学生に剣道を指導されている方よりご質問をいただきました。

藤代メンタルコーチに答えていただきましたので、他の競技を指導されている方や、保護者のみなさんも参考にしてみて下さい。

Q. 小学生の子供で意欲はあるのですが、基本稽古での指導内容が習得出来ず毎回同じ点を注意しています。どうすれば習得出来・自身で改善しようと向上心が湧いてくるでしょうか。

A. ご質問ありがとうございます!

意欲はあるということですので、彼はさらに成長できるはずです。

しかし、ここが悲しいのですが、「何度言ったらわかるんだ!」と指摘し続けても、おそらく何度言っても伝わらないのです。なぜならば、その必要性に彼自身が気づいていないからです。

質問者の方が子どもに解決してほしい点ですが、主に2つでしょうか。

1.いつも同じことを間違える
2.自分で改善してほしい

同じことを間違えたり、注意されるということは、彼自身が、その指導の大切さに気づいていないことが考えられます。

「水たまりで泥だらけになる子ども」に対して、何度注意してもその行動をやめないのは、やめる必要がないからとも言えます。(怒られはしますが、それを我慢さえすれば大丈夫という感覚です)

僕ら大人も、「遅刻をやめたい」「食べ過ぎるのをやめたい」というように、人によっては「やめたいけどやめられない」ことがたくさんあるかもしれません。
それらの背景にあるのは、どこかで「謝れば許してもらえるだろう」「ダイエットは明日から」と「やめなくても大丈夫」という感覚が残っているからだとも考えられます。

学習には4つのステップがあるといわれています。
1. 知らないし、できない
2. 知ってるけど、できない
3. 知っていて、意識するとできる
4. 意識しなくてもできる

彼自身がいま、どの状態にいるのか、それがわかれば、僕ら大人の接し方も変わってきますよね。そして、彼自身に自ら課題の認識と改善のアイデアを考える時間を作ることが効果的です。

(習得を期待している技術に対し)
「4つのステップのうち、どこにいると思う?」
「どうすれば、次のステップにいけると思う?」
「何かコーチが手伝えることはある?」

また、自分で改善する気持ちを養うためには、本人の主体性が欠かせません。
「自分で決めている」という感覚があることがとても大切です。

そのためには、指示をする前に、問いかけてみる時間を作るのも一つかもしれません。

◎ 稽古前
「今日の稽古が終わった時にどうなっていたら最高だと思う?」
「そのために、できることは何がある?」

◎ 稽古後
「今日の自分に点数をつけるとしたら、何点?」
「うまくいったことは何があった?」
「より良い点数をつけるために、何ができそう?」

僕ら大人も、子どもたち選手も、人からの指示やアドバイスを受けても、なかなか素直に行動に移すことができません。(ある研究によると、本を読んで、その教えを行動に移す人は「2%」ともいわれています)

けれど、自ら気づくことができれば、「これをやってみよう」というアイデアや行動が生まれやすくなります。そのためにも、問いかけにより、彼ら本人から気づきを生み出す接し方を心掛けたいですね!

◎ポイント
・学習には4つのステップがある
・ステップの状態によって、接し方を変える
・自ら気づくと行動と改善する気持ちが生まれる

回答 メンタルコーチ 藤代圭一氏


みなさんから藤代メンタルコーチに聞いてみたいことはありませんか?指導者の方でも選手でも親御さんでも結構です。「○○なときはどうすればいい?」など質問をお待ちしてます。

前回の記事
http://www.mizuno.jp/contents/zone/column/2015/1224.aspx
Q. 子どものやる気を持続させるには?

~藤代圭一氏プロフィール~

スポーツメンタルコーチ/しつもんメンタルトレーニング代表

http://shimt.jp

日本メンタルヘルス協会基礎心理カウンセラー

全国のクラブチーム、部活動に伺い、1人でも多くの選手がその人らしく輝くために、心理面・チームづくりをサポート。
・全日本女子フットサル選手権 準優勝
・U-15 全国女子サッカー大会 全国ベスト4
・U-15 全国女子フットサル大会 全国優勝(2連覇)
・全国高等学校総合大会出場(インターハイ/サッカー)
・U-15 野球イギリス代表選手