遮熱素材で-4.7℃の遮熱効果

わずか215gという軽量性も魅力ですね。この他、安全性や快適性にもこだわっている部分を教えてください。

ミズノの「Kidsサイクルヘルメット」は一般財団法人製品安全協会により安全性が認められる「SG基準」の衝撃実験をクリアした上で、215gという軽量性を実現しています。対象年齢にもよりますが、一般的な2才~6才用のヘルメットは300g~400gの製品が多いので、この「Kidsサイクルヘルメット」は軽量タイプだといえます。また安全性においては「SG基準」を満たす以外にも、未然に事故を防ぐための対策として、外装を一周する「反射テープ」を搭載しました。一部分のみ反射テープを貼付している製品も多いですが、夜間の外出でもよりお子様を周囲の人に見つけてもらうには、どの角度からも反射テープが見える方が安心です。

野球用ヘルメットで使用している特殊な遮熱素材とは、どのような素材なのでしょう。また具体的にどれほどの遮熱効果が実証されていますか。

「Kidsサイクルヘルメット」の断面(写真1)に見える、発砲体とPCシェルの間に挟まれている薄い白色の部分が遮熱素材です。一見、普通の薄い不織布のように見えますが、繊維の表面を50倍に拡大すると、空気のカプセルであるマイクロバルーンがたくさんあることがわかります。(写真2)空気は熱伝導率が低い物質なので、マイクロバルーンがたくさんあることで熱の伝導が妨げられ、遮熱効果が生まれます。

「Kidsサイクルヘルメット」では、特に直射日光を浴びやすい頭頂部周辺に遮熱素材を配置しました。外装をじっくり見ていただくと、遮熱素材が入っている頭頂部周辺のみ、ほんの1~2mmほど盛り上がっているのがわかります。このミリ単位での設計がマイクロバルーンをつぶさずに遮熱効果を引きだす、大きな意味を持っています。

遮熱効果の検証は、「Kidsサイクルヘルメット」の遮熱素材があるもの・ないものを2種類用意して実施しました。それぞれの外装と内装に熱電対式温度センサーを貼り付け、疑似太陽光としてレフランプを当て、30分経過後に温度にどれほど差がでるのかを検証しました。 グラフ1をご覧いただくと、ヘルメット表面の温度を示す「外装温度」は遮熱素材の搭載に関わらず同じような温度になっています。しかし、グラフ2のヘルメット内部の温度を示す「内装温度」では、実験開始直後から徐々に温度差が広がっています。30分経過後には約4.7℃もの温度差が生じ、遮熱素材を搭載した方が「内装温度」が涼しいという結果が出ました。人間の感覚では3℃違うと温度差を体感できると言われているので、これは十分に効果を実感できる数値といえます。

軽量性・安全性・快適性を徹底追求

わずか215gという軽量性も魅力ですね。この他、安全性や快適性にもこだわっている部分を教えてください。

ミズノの「Kidsサイクルヘルメット」は一般財団法人製品安全協会により安全性が認められる「SG基準」の衝撃実験をクリアした上で、215gという軽量性を実現しています。対象年齢にもよりますが、一般的な2才~6才用のヘルメットは300g~400gの製品が多いので、この「Kidsサイクルヘルメット」は軽量タイプだといえます。また安全性においては「SG基準」を満たす以外にも、未然に事故を防ぐための対策として、外装を一周する「反射テープ」を搭載しました。一部分のみ反射テープを貼付している製品も多いですが、夜間の外出でもよりお子様を周囲の人に見つけてもらうには、どの角度からも反射テープが見える方が安心です。

快適性を高めるために、ダイヤルを回すだけで簡単にサイズ調整ができる「アジャスターダイヤル」も搭載しました。幼児期は成長するにつれて頭のサイズも大きくなりますから、これならいつでも気軽にサイズ調整が可能です。 さらに、小さいお子様を持つ保護者の方からは「子供がヘルメットのベルトを噛んでしまい、ベルトの臭いや汚れが気になる」という声が多数上がったので、その対策として「抗菌防臭加工」を施した素材をベルトに採用しました。直接頭部に触れる「内部パッド」も、パッドを取り外して洗濯できるようにするなど、保護者の方が本当に欲しいと感じている機能を積極的に取り入れました。

スポーツの枠にとらわれない製品開発

スポーツのテクノロジーをライフスタイルに活かすという仕事には、どのようなやりがいがありますか?

私たちライフイノベーション研究開発課は、ミズノが持っているスポーツ分野の知見を使って、多くの人々に安全・快適・健康を提供したいと考えています。異なる分野への参入や、新規市場の開拓にも積極的に取り組んでいきます。新しい取り組みだからこその障害もありますが、それらを乗り越えた先にある人々の幸せのためにイノベーションを起こすことが最大のやりがいです。

  • 品番C3JHM450:キッズサイクルヘルメット
  • 商品詳細はこち
  • 購入はこちら