MIZUNO

BASKETBALL

アスレティックトレーナー樺澤圭一のコンディショニングレター
<VOL.50>
後遺症を残さないために

 


「後遺症」とは、「病気・怪我など急性期症状が治癒した後も、機能障害などの症状が残ること」

ある辞書にはこう記してあります。

ケガをした後、このような「後遺症」を残すことなく順調にバスケに復帰する。
これは、選手、そして我々トレーナーにとっての理想でもあります。
しかし、理想とはいうものの現実的には非常に難しいと言わざるを得ません。
なぜならば、シーズン制の確立されていない日本の中高生の場合、1年を通じて常に試合が組まれているからです。

そのため、ケガを治す過程の中で、どうしても試合スケジュールに合わせなければならない状況が発生してしまうために、十分な回復が得られないままバスケに復帰しなくてはならなくなってしまう状況が生じるからだと考えられます。

もちろん、ケガのためにバスケが出来ない状況であれば、こうしたケースを回避することも可能かもしれません。
しかし、現実問題として日常生活には支障が無くなり、練習を休むほどではないくらいに回復してくると、「おかしいな...?」とは感じつつも、「そのうち治るだろう」、「痛みが減ってきたから」といった調子で、そこで治療やリハビリを終了してしまい放置してしまうことが少なくありません。

その結果、練習を続けているうちにその問題が次第に大きくなり、最終的に練習に支障をきたしてしまうというケースが非常に多く見られます。
その多くが、先に挙げた「後遺症」による影響なのです。

「足首の捻挫から、一か月も経つのに痛みが引かない...」
「膝をケガした後、痛みは無くなったけど膝が完全に伸びない...」
「痛みは無いんだけど、腫れが全然引かない...」

皆さんの中に、この様な経験をしたことのある人はいないでしょうか?
私の周りを見回してみると、こうした悩みを抱える選手が実に数多く存在します。

そこで今回は、この「後遺症への対応」について考えてみたいと思います。

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樺澤 圭一 (かばさわ けいいち)

 ふきあげ接骨院院長
日本オリンピック委員会強化スタッフ
日本体育協会公認アスレティックトレーナー

高校時代はバスケットボール選手として高校総体や国体に出場。1990年、日本女子バスケットボールリーグ(現WJBL)の日本通運にてトレーナーとしてのキャリアをスタート。以後、高校からヤングメン日本代表チームまで多くのチームでトレーナーを歴任。1998年、ふきあげ接骨院を開業。2004年よりバスケットボール日本リーグ・大塚商会アルファーズのヘッドトレーナーに就任。トレーナー活動と並行して専門学校の非常勤講師として後進の指導にあたるなど、各方面で活躍中。

 ふきあげ接骨院公式サイト http://www.fukiage-sekkotsuin.jp/